死んだ方がマシじゃないの。
小さな頃からそう言い育てたれた
名前すら分からない過去の自分の記憶。
丁度1年前。わたしは自殺した
全部……
地下
まで聞こえているよ。
今どこにいるのかな。地下かな。お空かな。
きっと地獄のちか。
こんな悪い私が……天国なんて
でも…生きがいはあったのにな。
昔は優しかった。
なんで変わっちゃったのかな。
お父さんは借金を肩代わりしていた。
それでお金が無くなった。
だから私の服やご飯を買わなかった。
だから私は私を殺したんだ。
アイだな。
アイドルのアイが大好きだった
アイになりたかった
ライブも行きたかった。
もちろんお金なんてない
アイに会えないならもうわたしはこの世にいらない。
こうして私は12年という短い障害を終えた
なんだろ。ここ
暗いけど……あかるい?
反射で自分の顔が見えた
その顔はキラキラしてて、まるで
アイみたいだった
なにか書いてあった。
あなたの来世の名前は「星野 羽愛瑠」と予言します!きっと幸せに暮らせますよ
可愛い名前。
幸せかどうかは知らないけど……
羽愛瑠
羽愛瑠
とりあえず光の方に進んだ
おぎゃぁ
おぎゃぁ
うるさい子供の声。
あ、明るい。
死んだはずの私は病院にいた
広いベット。
浮いてるみたい
眩しいな。目が開けられないな。
この子誰だろ。かわいいこだな
元気があって私と大違い
可愛いって誰に言っているのか。
でもわたしは目を開けてみた
アイ
羽愛瑠
アイ
アイ
アイ
アイ
わたしはアイの娘に生まれ変わっていた