/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
十年前
くに
見て!母さん
くに
テストで百点取ったの
おや
あら、くには凄いわね
こったろ
お母さん!俺徒競走でクラスで一番速かった!
おや
だから何?
おや
運動する暇があるなら勉強しなさい
こったろ
は、はい…
くには勉強
こったろは運動が得意だった
でも、親は勉強が出来るくにを求めた
親は障害者のゆうくんとれるに虐待していた
当然
こえのことはちょっとも見てもらえなかった
ある日
おや
あんたなんか居なくてもいいのよ!
おや
障害者なんて気持ち悪い
れる
ごめんなさいごめんなさい
ゆう
許しｯてｯ
こったろ
母さん!もうやめて、
くに
酷いよこんなこと！
僕は
ゆうくんとれるをかばいたかった
でも
くにとこったろに心配してもらえる
ゆうくんとれるが羨ましくて
何も出来なかった
おや
もう出てく
おや
ガチャｯ
れる
よかった…
くに
大丈夫!?
こったろ
怪我はない?
こえ
…
こったろ
てかさ…
こったろ
こえ心配してなかったよね
こえ
え…
くに
ゆうくんとれるちが嫌な目にあってんのに
こえ
あ、ごめんなさいｯ
くに
もういいよ
その日を境にくにとこったろは
こえのことを見るどころか
視界にいれることもなくなった
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ