『落ちる』

＜なんか悪口聞こえてきたんやけど

よし 進めよう

紫赤 どちらも高二 赤くん死にかけます。 (死なないよ)

レッツゴー

俺は赤

突然だが俺は 今から死のうと思う。

理由は、、 特にない。

生きてる意味が無いって言うか 生きた心地がしない日が続いてるし

同じことの繰り返ししてる人生だったら 誰だって飽きるでしょう？

どうせなら あいつらにいじめられた 学校の屋上から飛び降りてやろう。

そう決めて来た。

遺書だって書いた 簡単なものだけど

遺書なんて当たり前だけど 書いたこと無かったし まあいいよね

疲れたし

俺はその思いを消すかのように 柵を乗り越えた。

誰にも届かぬ思いを言葉に綴り 俺は落ちた。

はず、、だった。

俺は三階建ての校舎の屋上 つまり4階から身を投げたはずだ 即死のはずなのに、、 まだ俺は

この世にいた。

左足の辺りに何か重さを感じる

そこで伏せて寝ていたのは クラスメイトの紫くん

ふと机を見ると 紫くんの字で手紙があった。

赤くんへ。 これを見たということは 起きてくれたのですね。 きっと屋上から降りたのは 自殺を図るためですよね。 阻止してしまってごめんなさい。 でも俺は君のことを見捨てられなかった。 俺は君と話したことはありませんね 話したこともないやつが ヒーローなんて嫌ですよね ごめんなさい。 俺は君の生きる意味になりたい。 俺のせいで生きてるんだと何度言っても恨んでも構いません。 生きてて欲しいです。 紫より。

なんなんだろうこの人は

これが1番疑問

俺が落ちた時には 誰も屋上にいなかったわけで

紫side 二階のテラスみたいなところ

え、、？

助けなきゃ！！

いやすご

紫くん細身なのにすごいや

なんかこの人お母さんみたい

え、、、泣いてる、、？

お母さんにすがりつく子供みたいだな 、、、かわいい

え、、？ 可愛い、、？ 紫くん男の子だよ、、？

二階分落ちてきた男一人をキャッチできた 男だよ、、？

かわいいって、、

嬉しいんだけど、、

俺の中の母性本能が働きそうなんだけど、、 やばい、、撫でたい、、

涙が溢れて零れる彼は 美しい顔立ちをしていた。

俺の事を強く抱きしめ 顔をあげないままそう言葉にする彼 俺は当たり前の回答をした。

君の笑顔は 眩しいくらい輝いていて 可愛くてかっこよくて

おまけに君は優しすぎるよ

そりゃ影でファンクラブできるよね、、

俺はファンクラブの人に殺されるかもしれない

でも今は 紫くんの温もりを感じさせて欲しい。

俺はいつも間にか恋に落ちていたみたいだ。

屋上から完全に落ちることは出来なかったけどね笑

𝕖𝕟𝕕