デス鬼ごっこ

どももん びんとろーるですん！

いきなりですが、みんなって 何の遊びが好き？

いろいろあるよね！ かくれんぼとか

私は鬼ごっこかな

鬼ごっこ

今日はそれをネタに

書いていこうと思います！

ある暑い夏の放課後

友達のたかしが突然言った一言が

まさかあんな

恐怖の始まりだったなんて

死

どうやらたかしの説明だと

まず4月4日の4時(16時)に やるらしく

始める前に「鬼さん鬼さん捕まえてごらんよ」と

4回言うらしい。

そしてバラバラに逃げて隠れて

鬼に見つからないようにすればいいだけ。

ただもし見つかったら───

そして私が決めたのは───

あと１分で4時

3、2、1

ダッ

そう、本当は怖い

やりたくない

逃げ出したくない

でもね やらなきゃないんだ

私はあかりから

ハブられてるから

「私の命令を断ったら」

「どうなるかわかるよね？」

寒い日

裸んぼにされてた日

寒くて凍えそうだった

服をいち早く来たかった

でもこれも

あかりの命令──

南校舎にきた

ここはあまり人は来ないから

きっと鬼も来ない──

ガラガラ

馬鹿だな私

こういう時はみんな同じ思考だって

なんでわからないんだろ

あかりは小さい頃から一緒で

親友だった

でも高校に入ってから──

──4月──

ガシッ

本当に親友だったもの

放課後遊んで

一緒に泥まみれになって帰った日

喧嘩しても仲直りした日

親友だったよ・・・ね？

あの日から地獄の始まりだった

でも死ぬのが怖い

自分の本能が警告した

これが鬼だ

ダッ

逃げ出して、気づいた

私楽になりたいのに逃げてる

鬼に捕まらないと楽になれないのに

死ぬのが怖いんだ

なんとか逃げきれた

よかっ────

どんっ

ぐしゃあ

私は叫ぶのをガマンした

海斗は鬼に殺された

あかり・・・

始めて何分たっただろう

ガラガラ

あんたがイキニエに なってよ

敵じゃん

ぐいっ

ぐしゃっ

びしゃっ

何が起こったのか分からなかった

ただ目の前で

たかしが───

たかしが私の身代わりになっていた

返り血がべっとり付いた

逃げようとした瞬間

どこかを掴まれた

ぶしゃあっ

あかりが

殺されていた

ダッ

ダダダダダダ

逃げなきゃ

助からなきゃ

あかりが死んだ

死んでくれた・・・！

早く

早くっ・・・・

さぁぁ・・・

時計を見ると44分

そうか、タイムアップだ！

現在・22歳

あの日から5年がたった

鬼ごっこを見る度に

あの日の事を思い出す

あの日生き残ったのは私だけ

死体は何故かどこにもなくて

3人は行方不明として 片付けられ

今まであかりにされた事を先生や 家族に言った

みんな信じてくれた

鬼ごっこを見る度に

あの日の恐怖が

音が 声が

頭の中をいつまで経っても駆け巡る