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空の下、目指す平和

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空の下、目指す平和

26 - 夜が明けて

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2022年07月23日

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第二十三話 夜が明けて

無惨は、倒せたの?

だめ 体が動かない

頭もズキズキする

無惨が死ねば、他の鬼も滅ぶ

わたしも、一度鬼になったから、消えてしまうの?

瑠璃

えっ?

ここは一体…

こんにちは

瑠璃

どこだか分からない場所で、誰かが後ろから呼んだ

振り向くと、わたしに似た女性が立っていた

と、言うか…

ほぼわたしと同じ顔をしていた

瑠璃

だ、誰?

そら

私は、産屋敷そら

瑠璃

!!

瑠璃

(無限城で記憶が流れ込んできた時の人だ!)

瑠璃

あ、あなたも鬼殺隊なの?

そら

そうよ

そら

そして、あなたの祖先

瑠璃

えっ

そら

私は、日の呼吸を使っていた継国さんと同じ代で、初代空柱だったの

瑠璃

でも、空柱なんて、わたしより前にいなかったって…

瑠璃

そもそも空の呼吸は、わたしが鬼殺隊になるときに生み出した呼吸のはず…

そら

うん
そう

そら

あなたが、前世の記憶から読み取って生み出したのよ

瑠璃

ぜ、前世?

そら

ええ

そら

きっと、あなたの前世は私だから

瑠璃

そら

あなたは記憶を辿って空の呼吸を復活させてくれた

そら

それも含めて、お礼をいいたくて

そら

ありがとう、瑠璃

そら

無惨は倒せたわ

そら

私の代では、あと一歩届かず、

そら

私もこうして肉体がなくなってしまったけど…

そら

瑠璃たちが、無惨を倒してくれた

そら

きっと、今まで戦死してきた仲間も報われる

ありがとう

瑠璃

瑠璃

わたし、なんで空の呼吸が使えたか、やっと分かりました

そら

そう
よかった…(*´꒳`*)

そっかぁ

そらさんは、わたしの前世だったんだ

わたしが生まれた理由も、なんとなく分かったような気がする

・ ・ ・

瑠璃

はっ!∑(゚Д゚)

瑠璃

無惨は?!

わっ!びっくりした!

瑠璃

あっ、隠さん…

目が覚めると、周りには隠の人たちがいて

辺りの様子から、無惨が死んだことが分かった

瑠璃

終わったんですね

はい

本当によかったです

でも今、ちょっと困惑してて…

瑠璃

えっ?

空柱様、見つけた時には、左足が踝から、右手が肩から千切れてたのに、

今は治っているので

瑠璃

あっ

そうだ、隠の人たちに言ってなかった

瑠璃

えっとですね…

今説明しよう、そう思った時

冨岡

離れろーーー!!!

少し離れたところで、冨岡さんが叫んでいた

その近くには、炭治郎がいる

でもなんだか、

瑠璃

おかしい…

炭治郎の左腕は、無惨の衝撃波で飛ばされたはずなのに、

瑠璃

なんで、治ってるの?!

嘘だ…

脈が止まってたはずなのに…

瑠璃

(脈が止まってた?)

瑠璃

(…そういえば、無惨を倒した時、炭治郎はどこにいたの?)

瑠璃

(ずっと刀を握ってたのに)

瑠璃

…まさか!!

近づこうと、走り出した時

冨岡

動ける者ーーっ!!

冨岡

武器を取って集まれーっ!!

瑠璃

冨岡

炭治郎が鬼にされた!!

冨岡

太陽の下に固定して焼き殺す!

冨岡

人を殺す前に炭治郎を殺せ!!

瑠璃

瑠璃

了解っ!!

苦渋の決断だった

きっと冨岡さんもそうだ

わたしは近くまで行き、冨岡さんに加勢する

でも、それは無意味というかのように、

瑠璃

えっ…

炭治郎の陽光灼けが止まった

瑠璃

うっ

わたしは炭治郎に投げ飛ばされる

瑠璃

(っ、絶対肋折れた…)

伊之助

何してんだーーっ!!

瑠璃

い、のすけっ

伊之助

半々羽織りだぞ!

伊之助

仲間だぞ!!

伊之助

炭治郎!!

ついに、炭治郎と伊之助の一騎打ちになる

こんなの、あんまりだ

瑠璃

(無惨)

瑠璃

(お前は、死んでもなお、わたしたちを苦しめるの?)

瑠璃

(肋、治さなきゃいけないのに!!)

再生速度が遅くなっている

やっぱり、これだけ疲労が溜まると、遅くなるんだ…

善逸

炭治郎やめろー!!

瑠璃

!!

視界がぐらぐらしながらも、善逸の叫び声で前をみる

そこには…

禰󠄀豆子

っっ!

禰󠄀豆子

お兄ちゃん

禰󠄀豆子

ごめんね

瑠璃

禰󠄀豆子ちゃん!!

わたしは、禰󠄀豆子ちゃんを助けようと刀を構える

瑠璃

でも、回復が済んでいない体ではキツかった

肋だけでなく、脳震盪も起こしているのかもしれない

ふらつく体に薄れゆく視界…

わたしは歯を食いしばって、なんとか意識を保つことで精一杯だ

瑠璃

(助けないと…)

禰󠄀豆子

どうしていつも、お兄ちゃんばかり苦しいめにあうのかなあ

禰󠄀豆子

どうして一生懸命生きてる優しい人達が、いつもいつも踏みつけにされるのかなぁ

禰󠄀豆子

悔しいよお兄ちゃん
負けないで

禰󠄀豆子

あともう少しだよ
鬼になんてなっちゃだめ

禰󠄀豆子

家に帰ろう

必死に呼びかける禰󠄀豆子ちゃんを

声も届かず引っ掻く炭治郎

瑠璃

っ、こんの

瑠璃

馬鹿野郎!!

わたしは走った

止血なんてあとですればいい

瑠璃

やっと禰󠄀豆子ちゃん、人間になったんだよ?!

瑠璃

炭治郎の、唯一の家族でしょっ!!

炭治郎

グウウ

瑠璃

っ、とにかく!!

瑠璃

禰󠄀豆子ちゃんを引っ掻くなぁ!!

わたしは思わず炭治郎を殴った

でも、当然のごとく炭治郎には聞かず、

むしろ怒りを起こしてしまったかもしれない

善逸

炭治郎やめろー!!

善逸

禰󠄀豆子ちゃんだぞ!

善逸

元に戻ってる!!

善逸

人間に戻ってる!!

善逸も炭治郎にしがみつき、説得をしようと試みる

瑠璃

(っ、まだ血が止まらない…)

善逸

こんなことしたら死んじゃうよ!!

善逸

『お兄ちゃん』って呼んでるだろ!!

炭治郎

グゥゥ

伊之助

やめろーっ!!

伊之助

ガーガー言うな!

伊之助

禰󠄀豆子に怪我とかさせんじゃねぇ!!

伊之助

お前そんな…
そんな奴じゃないだろ!

伊之助

あんなに優しかったのに…!!

伊之助

元の炭治郎に戻れよォオオオ!!

伊之助が炭治郎をポカポカ殴る

そして、無常にも…

ドンッ!!

瑠璃

っう

瑠璃

ゲホッ、ゲホッ

瑠璃

_(゜ཀ゜」 ∠)

瑠璃

ひゅっ、ハッ…

瑠璃

(呼吸が…)

水の呼吸 肆ノ型 打ち潮

瑠璃

(冨岡さん…)

瑠璃

(加勢したいけど、これじゃあ逆に足で跨いだ)

瑠璃

(冨岡さん、ごめんなさい)

10秒、待ってください

瑠璃

(戦うなら、治さないとっ)

・ ・ ・ 10秒後

瑠璃

ごめんなさい、冨岡さん

瑠璃

禰󠄀豆子ちゃん、みんな

空の呼吸 伍ノ天 強風劣化

瑠璃

瑠璃

(せめて動きを封じられるだけだなんて…)

瑠璃

(どうする?!)

その時、住宅街から出てきた少女がいた

黒い髪、見覚えのある紫の蝶の髪飾り

瑠璃

(カナヲだ!!)

でも、少し様子が違った

瑠璃

(もしかして、終ノ型使う気?!)

瑠璃

(失明するかもしれない…)

瑠璃

カナヲ!!

わたしはカナヲのところまで走った

カナヲ

瑠璃っ

瑠璃

作戦があるから聞いて

カナヲ

、うん

瑠璃

ーーーー

カナヲ

瑠璃

じゃ、行くよ

カナヲ

うん

空の呼吸 肆ノ天 霧隠身

作戦はこうだ

わたしが派手に舞をすることで、カナヲを霧隠身で見えなくさせ、

そのまま炭治郎に人間に戻る薬を注入する

瑠璃

カナヲ!行って!!

ガツン!

瑠璃

(しまった)うっ…

わたしは、炭治郎の触覚が頭に直撃して倒れた

ドシッ

カナヲ

炭治郎、だめだよ

カナヲ

早く戻ってきて

瑠璃

(あ、成功したんだ…)

カナヲ

禰󠄀豆子ちゃん泣かせたらだめだよ

わたしは、成功の安堵からなのか、

今までの疲労からなのか、

そのまま眠るように体の力を抜いた

瑠璃

うーん…

禰󠄀豆子

あっ、起きた!

禰󠄀豆子

カナヲちゃん!瑠璃ちゃん起きたよ!

カナヲ

瑠璃!

瑠璃

カナヲ?禰󠄀豆子ちゃん…

瑠璃

炭治郎は…?

カナヲ

大丈夫だよ

禰󠄀豆子

ありがとう、瑠璃ちゃん

瑠璃

よかった…

あぁ

ようやく終わったんだね

日の光が、そう語りかけているような気がした

第二十三話 夜が明けて END

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コメント

2

ユーザー

ありがとうございます!☺️ 続きをもうすぐ出すので、楽しみにしてくれたら嬉しいです😆

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