響はいつものように教室の窓際に座っていた。窓の外、夏の空は突如暗く覆われ、遠くで雷鳴が轟いた。
響
あれ…?
彼の声は少し震えていた。 胸の奥がざわつき身体の内側から何かが目覚める感覚が走る
ビリビリビリビリ!!!
突如彼の手の平から青白い閃光がほとばしった
響
うわっ、な、なにこれ!?!?
響は驚きと戸惑いの混じった叫びをあげた
雷の力を制御することは出来なく,窓ガラスが割れ 壁や床にヒビがはいり始めた
樹
響、、、、!?!?
女子1
キャーッ!!!
男子1
おまっ、はよ出ろ!!!
クラスは大騒動となった。 全員が逃げ回る中響はクラスメイトに手を伸ばした
ビリビリビリビリ!!
響
まっ、…!
響
どうすんだよこれ!!止まんねぇんだよ!!
彼の力は制御不能。誰も抑えることができなくなってしまった
響
ちょ、おい!!たすけろや!
セラフィス
落ち着きなさい響!!
白銀の羽を広げ輝く虹色の目の女性がクラスに舞い降りた
響
だれだよっ!おめぇっ、、!
セラフィス
私の名はセラフィス。貴方の力を覚醒させるために来た
彼女の声は冷静な声であるが 、どこか聞き覚えのあるような優しい声が含まれていた
響
覚醒…?はぁ??
セラフィス
天界の秩序を保つ重要な神である雷神が失踪した。今天界では その秩序を保つ闘いを行っている。
セラフィス
そこで君に雷神の力を受け継いで欲しい。
響
雷神…天界…はぁ?何が何だかわかんねぇんだけど
セラフィス
とりあえずいいから
響
おいっ、何処だよここは…、
セラフィス
…
響
なんかしゃべれよ
闇に包まれた広間の中 . 響の目の前に立つのは 雷の力を具現化した雷の幻影
響
うわっ、、、デカッッ!?
セラフィス
この力を制御しなければ,君自体が壊れてしまう
セラフィス
この幻影は響の普段での恐れ、不安を具現化した物だ。
響は震えながらも剣の断片を握りしめ,1歩と踏み出した
響と共に剣の断片が閃光を放ち,幻影に突進する
激しい雷撃と衝撃波がぶつかり合い響は何度も倒されそうになる
その度に剣の断片は何度も光り雷の力を抑える そしてついに一撃で幻影を倒す
響
はぁっ、…
疲れきった響は膝をつき 幻影を倒した響の目は稲妻のように光り輝いていた