テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
主
主
主
主
主
kis
[ い つ も 通 り 飲 む ] ➡︎ [ 飲 む フ リ を す る ]
なんでいきなりこんなこと思ったんだろう。
俺は薬を飲むフリをしてそれをポケットの中に隠した。
DAY2
kis
isg
昨日はなんで薬を飲むときに迷ったんだろう。
kis
isg
kis
kis
isg
今日の薬はどうしようか?
➡︎ [飲 む フ リ を す る ]
俺はその薬をこっそり袖の中に隠した。
何だか誰かに見られている気がする…。
DAY3
そして今日もいつも通りあの薬が差し出される。
➡︎︎ [飲 む フ リ を す る ]
俺はまたもそれを隠し…自室に戻った。
isg
溜まってきている飲んでいない薬。
俺はそれを
[ 持 っ て お く ] [ 外 に 投 げ 捨 て る ]
[ 持 っ て お く ] ➡︎ [ 外 に 投 げ 捨 て る ]
これがもしカイザーに見つかったらちょっと気まずい。
どうしてこんなことしたのか説明もつかないし…
俺は意を決してそれを窓の外に投げ捨てた。
好都合なことに外は雨だ。
きっと跡形もなく薬は溶けて無くなってしまうはず。
ほんの少しの罪悪感から逃れるべく俺は目を閉じまどろみ始めた。
➡︎ [ … ! ! ]
➡︎ [ い …… ]
➡︎ [ い さ ぎ … ! ! ]
➡︎ [ 潔 ! ! ! ]
➡︎ [ 思 い 出 し て く れ 潔 ! ! ! ]
rin
isg
isg
rin
isg
isg
rin
isg
isg
rin
俺が濡れないように傘を傾けた結果、潔の肩はだいぶ濡れていた。
幼馴染のコイツはいつだってそうだ。
困ってるやつはほっとけないスーパーいい子野郎。
だからこの日も…あんな奴に声かけちまったんだ。
isg
潔が指差す方向を見れば雨の中、傘も刺さずにベンチに座り込んでいる若い男がいた。
rin
isg
isg
isg
rin
こん時、なんでもっと全力で止めなかったんだろう。
isg
rin
isg
isg
rin
isg
あの雨の中落ち込んでたって言う男と意気投合したらしい潔は度々その男と遊ぶようになっていった。
正直ちょっと面白くねえ…けどそんな事で文句言うのもウザいか。
明日は俺もどこか誘ってみるか…
結局そんな明日は二度と来なかったんだけどな。
rin
kis
kis
rin
kis
kis
kis
rin
kis
isg
しまった。薬が切れきたか。また飲ませて記憶の構築作業をしないとな。
我ながら…ここに世一を連れてくるのは迂闊な行動だと思う。
でも……どうしてもあの男に見せつけてやりたかった。
kis
isg
kis
kis
isg
目を覚ました俺の全身は汗でびっしょり濡れていた。
全部、全部思い出した。
俺に病気なんかなくて。
あの薬は俺の記憶を改ざんするためのもので。
全部あの人の企み通り……
そして…俺を助けようとしてくれた親友は
isg
俺は急いで部屋にあるものをかき集めてロープ状のものを作り外に垂らす。
しまった!!何か倒れたのか音が_
ダメだ。焦っちゃダメだ…!
冷静に、しっかりとロープを掴み下に降りていく。
isg
久方ぶりに踏み締める地面の感触。
でも感慨に浸っている暇はない。
isg
こうして俺はこの穏やかな牢獄を出ていったのだった。
kis
今の物音…世一の部屋から?
なんだか嫌な予感がする。
急いで確認に行かなくては。
そこで俺が見たものは開け放たれた窓と外へ垂れる足跡のロープだった。
kis
慌てて外を見やるも既に世一の姿はどこにも無い。
どうして
どうして
失いたくない人間ができたのは初めてだったのに。
それすら失わなければならないんだ。
生まれた時から俺の配役は決まっていた。
指定された対象の始末。
それが裏社会に連なる俺の家に代々続く家業。
理由も何も考えるな。
ただ言われた通りにことを進めろ。
逆らえば死よりも凄惨な仕打ちが俺を待っている。
幸か不幸か俺には大層な才能があったようで。
人を殺すことばかり上手くなり。
肉親を失っても何も感じなくなって。
そんな人間の周りに人が近寄るはずもなく。
もういっそ全てを捨ててしまおうかと。
そう思っていたんだ。
…君に出会うあの日までは。
isg
isg
isg
isg
isg
isg
kis
kis
rin
rin
rin
➡︎ [ え ? ]
rin
rin
rin
➡︎ [ ど う い う こ と ? ]
rin
rin
rin
rin
➡︎ [ ど う い た し ま し て ]
rin
rin
rin
…
主
主
主
主
主
主