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群馬県の祖母の家には呪いがあります

人間と動物の呪いの話

教室

2023年4月 弓月(12) 小学校の時の話だ。 Nという生徒は3年前に転校してきた。 彼女は生まれつき、視覚障害を持っていていじめをされていた。

N

や、やめてください!

I

はっ、お前の筆箱捨てといたぜー!

K

ちょっと、やめてあげな〜

弓月

周りの奴らは助けようとはしない

助けたら次の標的にされるからだ。

N

うっぅぅ

I

きも、何泣いてんだよ…

K

Iそんな奴ほっとこー

Nは埃まみれの筆箱を泣いて持っていた。

ある日、俺はIとKに屋上に呼び出された。

弓月

なんなんだよ…こんなところに呼び出して

K

はぁ〜、わかってないんだ。

I

お前だろ?

I

先生にチクったの…

弓月

……

先日に我慢ならずいじめのことを先生に 相談したことがバレていたようだ。

I

何とか言えよ!!

弓月

いいわけないだろ、いじめなんて!!

弓月

……だから言ったんだ

カッとなって大声を上げた。

I

空気も読めない奴をからかって、何が悪いんだよ?

I

いじめて当然だろ

弓月

……!?

Iが俺の胸ぐらを掴んだ

K

ちょ、あんま騒ぎおこさないでよ?

I

いいんだよ、二度とチクれないようにしてやる

弓月

ぐっ…

ガチャッ

ドアが開く音がした。

N

やめてください!!

I

N…なんでいるんだよ

N

弓月さんは関係ないです!

弓月

N…

I

じゃあ詫びろよ、ここから落ちてよぉ

弓月

何言ってんだ!!

K

そうだね、そのくらいしてもらわないと

N

……

弓月

早く戻れ、N!

I

はっ、お前がいなくなったら弓月を殴るけどな

N

N

わかりました

そして、Nは屋上のフェンスに足をかけた。

弓月

おい、なにしてんだ!!

K

あいつマジでやるの!?

I

バカ、冗談に決まってんだろ!!

I

死にてぇのか!!

フェンスといっても飛び越えられる高さだ IはNの服を引っ張る。

N

私が死ねば

N

私が死ねば

N

私が死ねば

I

何言ってんだ、やめろ!!

弓月

K、お前も手伝え!!

K

う、うん!

危機一髪、Nをフェンスの内側に引き戻すことができた。

N

Nは何も喋らなかった。

I

危なかっ…

弓月

危ないぞ、こっちにこい!

K

きゃ、風が!

I

うわっ、やべっ…

風でフェンが揺れる。

フェンスの上につかまっていたIは足を踏み外す。

I

あっ…

弓月

I!!

Iはそのまま逆さまに落ちていった。

K

きゃぁぁぁぁぁ!!

弓月

I!!

腰を抜かしたKはそのまま足から崩れ落ちた。

弓月

K、早く先生を呼んでこい!!

K

…わ、わ、わかった

弓月

絶対助かるわけないぞ…

恐る恐る、急いで下を見下ろしてみる。

弓月

なに!?

下に見えたのは、整備されたばかりの綺麗な校庭だけだった。

弓月

Iはどこにいった!?

そして、そこにはIの姿はなかった。

弓月

…どういうことだ

N

N

赤犬様の裁き…

弓月

N?

某警察署

あのあと、先生が警察に通報した。

そして俺、N、K、は証言人として取り調べを受けることになった。

I

取り調べの結果、
I君は失踪したという結果にしかならなかった。

K

嘘よ!

K

Iは確かに屋上から落ちた!!

弓月

はい、僕も見ました。

N

警官

うーん…

警官

でもねぇ、証拠がないと
我々も動けないんだ。

K

そ、そんな…

弓月

……

弓月

Nは大丈夫か?

Nは喋りもせず、ずっと凍ったような目をしている

警官

おそらく、事故としてはまだ扱えないな

警官

行方不明事件として私たちは捜査する

警官

君たちはもう帰りなさい

弓月

……はい

K

うぅっ…

その日は何も起きなかった。

何もかもが不自然…

N

赤犬様の裁き……

弓月

…?

赤犬様の裁き…そうNの口からは聞こえた。

その時はなにも感じなかった。

7月

クラスでIの話題の何の音沙汰もなくなった頃だ。

弓月

今日から夏休みか…

蒸し暑いその日は、終業式で疲れながら家に帰った。

弓月

なんだこの荷物?

家に帰ると、机に段ボールが置いてあった。

弓月

宛先は…群馬…

弓月

群馬に知り合いなんていたか?

その段ボールを開けてみると、一枚の紙が入っていた。

弓月

…!?

群馬にIの秘密がある赤犬の呪い…

弓月

なんだこれ…

弓月

I…なんだこれは…

リビングから母親の声がした。

弓月の母

ちょっと、こっちきなさい

弓月

い、今行く

弓月

なに、母さん?

弓月の母

今日から夏休みでしょ?

弓月の母

お婆ちゃんが顔見せなさいだって

弓月

お婆ちゃん?

弓月

たしかお婆ちゃんの家って群馬だよね?

弓月の母

そうよ?

あの手紙にも群馬と書いてあった。

なにか群馬にあるのか?

弓月の母

そういえば、あれからNちゃんはどうなの?

母が俺に言う。

弓月

…ああ、学校にはきてるけど別のクラスに移動した。

弓月の母

Kちゃんは?この間げっそりしたあの子見たわよ?

弓月

Kは転校したよ

弓月の母

あらまぁ、大変ねぇ

弓月

…うん

もう忘れようと思った。 ずっと…なぜ俺にIの事件の真相を知って欲しいのかはわからない…

だが、突き止めたい。Iはどこにいったのか…あの手紙は誰からなのか…

旅行当日

弓月の母

本当に大丈夫?

弓月

大丈夫だって

弓月

じゃあいってきます

そして電車に乗る。

ドンっ

弓月

いてっ

メガネの青年

す、すみません!

メガネの青年

急いでて前が見えませんでした!

弓月

あ、大丈夫です

メガネの青年

すみません

メガネの青年

早くあの胞子の毒素を調べないと…

メガネの青年はそのまま走り去って行った。 去り際に何か聞こえた。

こうして、夏休みが始まった。

そして、俺は旅行兼Iの真相を探る旅にでたのであった。

つづく

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