群馬県の祖母の家には呪いがあります
人間と動物の呪いの話
教室
2023年4月 弓月(12) 小学校の時の話だ。 Nという生徒は3年前に転校してきた。 彼女は生まれつき、視覚障害を持っていていじめをされていた。
N
I
K
弓月
周りの奴らは助けようとはしない
助けたら次の標的にされるからだ。
N
I
K
Nは埃まみれの筆箱を泣いて持っていた。
ある日、俺はIとKに屋上に呼び出された。
弓月
K
I
I
弓月
先日に我慢ならずいじめのことを先生に 相談したことがバレていたようだ。
I
弓月
弓月
カッとなって大声を上げた。
I
I
弓月
Iが俺の胸ぐらを掴んだ
K
I
弓月
ガチャッ
ドアが開く音がした。
N
I
N
弓月
I
弓月
K
N
弓月
I
N
N
そして、Nは屋上のフェンスに足をかけた。
弓月
K
I
I
フェンスといっても飛び越えられる高さだ IはNの服を引っ張る。
N
N
N
I
弓月
K
危機一髪、Nをフェンスの内側に引き戻すことができた。
N
Nは何も喋らなかった。
I
弓月
K
I
風でフェンが揺れる。
フェンスの上につかまっていたIは足を踏み外す。
I
弓月
Iはそのまま逆さまに落ちていった。
K
弓月
腰を抜かしたKはそのまま足から崩れ落ちた。
弓月
K
弓月
恐る恐る、急いで下を見下ろしてみる。
弓月
下に見えたのは、整備されたばかりの綺麗な校庭だけだった。
弓月
そして、そこにはIの姿はなかった。
弓月
N
N
弓月
某警察署
あのあと、先生が警察に通報した。
そして俺、N、K、は証言人として取り調べを受けることになった。
I
I君は失踪したという結果にしかならなかった。
K
K
弓月
N
警官
警官
我々も動けないんだ。
K
弓月
弓月
Nは喋りもせず、ずっと凍ったような目をしている
警官
警官
警官
弓月
K
その日は何も起きなかった。
何もかもが不自然…
N
弓月
赤犬様の裁き…そうNの口からは聞こえた。
その時はなにも感じなかった。
7月
クラスでIの話題の何の音沙汰もなくなった頃だ。
弓月
蒸し暑いその日は、終業式で疲れながら家に帰った。
弓月
家に帰ると、机に段ボールが置いてあった。
弓月
弓月
その段ボールを開けてみると、一枚の紙が入っていた。
弓月
群馬にIの秘密がある赤犬の呪い…
弓月
弓月
リビングから母親の声がした。
弓月の母
弓月
弓月
弓月の母
弓月の母
弓月
弓月
弓月の母
あの手紙にも群馬と書いてあった。
なにか群馬にあるのか?
弓月の母
母が俺に言う。
弓月
弓月の母
弓月
弓月の母
弓月
もう忘れようと思った。 ずっと…なぜ俺にIの事件の真相を知って欲しいのかはわからない…
だが、突き止めたい。Iはどこにいったのか…あの手紙は誰からなのか…
旅行当日
駅
弓月の母
弓月
弓月
そして電車に乗る。
ドンっ
弓月
メガネの青年
メガネの青年
弓月
メガネの青年
メガネの青年
メガネの青年はそのまま走り去って行った。 去り際に何か聞こえた。
こうして、夏休みが始まった。
そして、俺は旅行兼Iの真相を探る旅にでたのであった。
つづく