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青 春 っ て 、 難 し い

第 9 話

⚠️ 通 報 ✖ ⚠️ ブ ク マ 一 言 欲 し い で す ⚠️ 桃 赤 、 青 黄 の 地 雷 バ ッ ク

れ っ つ ご ー

✂︎-----㋖㋷㋣㋷線-----✂︎

上水口 赤(カミナグチアカ)

黄にもすごく苦手なことがある。

上水口 赤(カミナグチアカ)

言われると冷静な判断が出来なくなるほどカーッと熱くなっちゃうの。

上水口 赤(カミナグチアカ)

告白した時、宮内くんはそれを黄に言っちゃったはずなんだよね

一澤 桃(イチザワモモ)

は?

そこで俺は戸惑った。

黄の内面の事情なのに、庇うためとはいえ話してもいいものかどうか。

いや、ダメでしょ

上水口 赤(カミナグチアカ)

詳しいことはプライバシーに関わることで俺には言えない。

上水口 赤(カミナグチアカ)

でも宮内くんが黄に言ったことが、あの子にはトラウマ級で………

思いつく言葉を一気に言い放った。

隣から流れてくる負のオーラは薄くなるどころか、どんどんその濃さを増していく。

当たり前だ。こんなわけの分からない理屈ってない。

一澤 桃(イチザワモモ)

全く意味がわかんねー。

一澤 桃(イチザワモモ)

だって告白だぞ?

一澤 桃(イチザワモモ)

好きだ付き合ってくれ、ってそれだけのシンプルな話だろ?

一澤 桃(イチザワモモ)

なんで青が上水口黄の嫌がることを言うんだよ

一澤 桃(イチザワモモ)

告白されることに恐怖観念でもあるわけ?

上水口 赤(カミナグチアカ)

そ、そういう訳じゃ…………

上水口 赤(カミナグチアカ)

告白自体に恐怖観念は多分ない

一澤 桃(イチザワモモ)

意味わかんねぇ。

一澤 桃(イチザワモモ)

青があんなひどいこと言われる、いったいどんな非があるんだよ

上水口 赤(カミナグチアカ)

非はない。非はないよ。

上水口 赤(カミナグチアカ)

でも黄には告白時の禁句があるの。

上水口 赤(カミナグチアカ)

トラウマなんだよ

一澤 桃(イチザワモモ)

…………だからあいつ、上水口黄は悪くないっていうのか?

上水口 赤(カミナグチアカ)

違うよ!そんなこと言ってない。

上水口 赤(カミナグチアカ)

どんな弁解をしようが黄の言動は最低だよ。

上水口 赤(カミナグチアカ)

だけど、あの子はあの子なりに傷ついているはず………

だめだ。ほんとにだめ。

一澤くんは宮内くんを、俺は黄を、庇えば庇うほどこの理屈は平行線の距離を増していくだけ。

まるで終わりのない線路だ。

俺がひくにひけなくなっているように、多分一澤くんもひけなくなっている。

俺が核心部分を話さないせいでさらに悪循環。

睨み合うように並んだ俺達の内側の両肩に、突然ばんっと大きな手のひらが置かれ、間に人の影が入り込んできた。

宮内 青(ミヤウチアオ)

おーら!

宮内 青(ミヤウチアオ)

お前ら手より口の方がペらっぺらっ、ぺらっぺら動いてんぞ!

模造紙を前にしゃがむ俺と一澤くんの間に入ってきたのは、宮内くんだった。

助かった

気まずいムードが反転した後、一澤くんが小さくごめんと呟いた

上水口 赤(カミナグチアカ)

俺こそごめん。ムキになりすぎた

俺は一澤くんのほうを向き頭をさげた。

彼は目を丸くする。

宮内くんが、なにか言おうと中途半端に口を開きかけた一澤くんの機先を制す。

宮内 青(ミヤウチアオ)

ケンカするほど仲が悪いってことわざがあるだろ?

宮内 青(ミヤウチアオ)

お前らほんと仲が悪いな。

宮内 青(ミヤウチアオ)

桃はあっちで城の石垣のほうやれよ。

宮内 青(ミヤウチアオ)

俺はここで赤くんと柳塗るから

一澤 桃(イチザワモモ)

は?つーかお前、部活は?

宮内 青(ミヤウチアオ)

なんでお前がサボってんのに僕だけ出なくちゃなんないわけよ。

宮内 青(ミヤウチアオ)

文化祭前だし、高校総体の団体戦まさかの予選落ちだし?

宮内 青(ミヤウチアオ)

部がダレてて顧問が早く切り上げたの。

一澤 桃(イチザワモモ)

お前は個人で高校総体、出るだろ

宮内 青(ミヤウチアオ)

それはお前もだろ。

宮内 青(ミヤウチアオ)

ダブルスなんだからよ。

宮内 青(ミヤウチアオ)

お前が今日は用事があるとかいうから僕は1人で部活出たのに!

宮内 青(ミヤウチアオ)

お前の用事ってクラスの幽霊屋敷作りなわけ?

一澤 桃(イチザワモモ)

……………そうだよ。

一澤 桃(イチザワモモ)

俺は絵を見込まれて美術部のやつらに頼まれててさぁ

宮内 青(ミヤウチアオ)

だよなだよな。だから向こうで石垣塗れよ、

宮内 青(ミヤウチアオ)

つか石垣の下書きってお前の担当だろ?

宮内 青(ミヤウチアオ)

なんでここで柳なんかやってんだよ

宮内 青(ミヤウチアオ)

お前、図書室で城の本……………うぐぅ

そこで一澤くんの手が宮内くんの側頭部に伸びてきて、ぐぐぐーっと横に押した。

上水口 赤(カミナグチアカ)

すごいね。一澤くん、絵も描けるんだ?

俺はさっきまでの悪い雰囲気をとり払おうとわざとはしゃいだ。

一澤 桃(イチザワモモ)

んー。まあね。

一澤 桃(イチザワモモ)

ガキの頃から何度か賞とって_

美術部の人

一澤くーん!もういーい?

美術部の人

話終わったぁ?

幽霊屋敷の総監督の美術部の人が、立ち上がってこっちに手を振っている。

正確には一澤くんに手を振っている。

美術部からアテにされるほど一澤くんが絵を描くのがうまかったなんて驚きだ。

宮内 青(ミヤウチアオ)

ほら行けよ、桃っ

体勢を立て直した宮内くんが一澤くんを追い立てる。

一澤 桃(イチザワモモ)

このやろうっ。あんま………わかってんだろうなっ

立ち上がった一澤くんは、足の甲で宮内くんの脇腹を蹴っ飛ばして美術部の人のほうに身をひるがえした。

宮内 青(ミヤウチアオ)

大丈夫、わかってるって。

宮内 青(ミヤウチアオ)

柳は風にゆれるなよやかーな風情を大事に、だろ?

え?そうだったの?

一澤くんがそんなに絵を描くことにこだわりのある人だとは知らなかった

一澤 桃(イチザワモモ)

そうじゃねぇよ!だから__

美術部の人

一澤くーん、こっちの仕事終わんないよー

美術部の人が飛び跳ねるようにして、一澤くんに合図を送っている。

宮内 青(ミヤウチアオ)

まかしとけよ。僕と赤くんでここは共同作業でうまーく仕上げるから

一澤 桃(イチザワモモ)

おーまーえー!そうゆう話じゃねえだろ、だから………

美術部の人

一澤くんってばー

美術部の人の度重なる催促に柳の木の美術指導もここまでだと判断したのか、一澤くんは一瞬唇をきゅっと結んだ

次の瞬間、しゃがんでいる宮内くんの背中のど真ん中を上履きで思いっきりどついた。

宮内 青(ミヤウチアオ)

うおーっ

当然、不安定な姿勢だった宮内くんは、模造紙の上に豪快に放り出されることになった。

上水口 赤(カミナグチアカ)

えっ

俺の視界の真ん前を、宮内くんが見事にスライディングしていく。

模造紙には、まだ絵の具の乾ききっていない柳の葉が、風にひらひらとそよいでいた。

緑の絵の具だらけになりながら宮内くんは身を起こし、俺を振り向いた

宮内 青(ミヤウチアオ)

よっぽど気に入らなかったみたいだね、この柳

宮内 青(ミヤウチアオ)

最初っから2人でやろうか?夜なべかも。

宮内 青(ミヤウチアオ)

2人でお泊まりかもー

足早に美術部の人の所に向かっていた一澤くんの上履きが一瞬止まり、こっちを向く。

一澤 桃(イチザワモモ)

俺が全部やるからいい!青はもう帰れよ。

一澤 桃(イチザワモモ)

今日はお前の大っ好きな、ご当地ゆるキャラ選手権があるだろ!

宮内 青(ミヤウチアオ)

録画してるし

絵にうるさい一澤くんと、ご当地ゆるキャラが好きな宮内くん。

知らなかった2人の意外な一面を垣間見た、放課後の幽霊屋敷作りだった。

その日は放課後、だいぶ遅くまで頑張り、幽霊屋敷のだいたいの形が出来た。

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コメント

10

ユーザー

ブクマ失礼します!

ユーザー

こっち の 垢に 移動 しました ボソッ

ユーザー

時差連載ブクマ失礼します🙏

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