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Let’sgo↓
今日はギリシャとの戦争を終えて
初めての会議
だから大事な会議なのに
内容が何も入ってこない
みんな何か話してるけど
何にもわかんないや……
最近ナチも日帝も疲れてそうだし
フィンランドだって疲れてる
ioが一番マシなんじゃないかな…
なのになんでioはこうも役に立てないの…?
タ…タ王!!
イタ王…?イタ王…!!
ナチス
イタ王
イタ王
ナチス
ナチス
最近ナチに溜息つかれてばっかり
まぁそれもそうだよね
一番楽なioが一番ちゃんとしてないし
早く…何か手柄を上げなきゃなのに
WW2が始まってから
ioは一度もちゃんと戦ってない
フィンランド
フィンランドはソ連と
日帝
日帝はアメリカと
ナチス
ナチはフランスやイギリスと
イタ王
誰の耳にも届かないような、
静かな声が漏れる
落ちこぼれのioなんて、
本当は此処にいちゃいけない?
ただの、足手まとい?
イタ王
日帝
イタ王
フィンランド
フィンランド
イタ王
ナチス
話ってなんだろう?
ioが出来損ないなのを責められる?
ナチに睨まれてるし……
もう、ここにいちゃいけないのかな
ドアノブに手をかけながら思う
イタ王
そう意味もなく呟いて
力の入らない手でドアノブを捻り
部屋をゆっくり後にする
窓に手をかけて、外を眺める
何がしたいのか自分でもわからないまま、
ここから飛べたら、なんて思う
戦時中なのもあり、
時々空を横切る航空機
イタ王
雨も降っていて綺麗なわけないのに
なぜかこの空を綺麗と思ってしまう
イタ王
空を見つめて呟く
その束の間
ガチャ
フィンランド
フィンランドが入ってくる
イタ王
できる限りの笑みを浮かべて
「できる子」であれるように
イタ王
フィンランド
フィンランド
イタ王
イタ王
核心を突かれたのがばれないように
急いで取り繕う
フィンランド
「相談」?
イタ王
イタ王
ゆっくり彼が口を開く
フィンランド
フィンランド
イタ王
イタ王
「なんで」……
分かんないって、言わなきゃ
でも、言えない
言いたくない
フィンランド
フィンランド
フィンランド
フィンランド
イタ王
疲れてるのはナチのくせに…
ioの心配なんかしないでよ
早く…死ねなくなっちゃうじゃん
イタ王
イタ王
フィンランド
フィンランド
イタ王
そっか、フィンランドも…
フィンランド
イタ王
ナチス
イタ王
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王
違う、違う____
フィンランド
イタ王
フィンランド
違う、違う……‼
ナチス
イタ王
ナチス
ナチス
イタ王
イタ王
ナチス
違う、こんなことが言いたいんじゃない
フィンランド
イタ王
ナチス
ああ、傷つけちゃった
イタ王
イタ王
ナチス
イタ王
もう、ここにはいられないな
ナチの隣を並んで歩くのも許されない
…何がしたかったんだろう
後悔しか、残ってないや
そのあとはそこから逃げるように、
遠くへ行くために
がむしゃらにいろんなところを歩いた
素直になれたら
優しくなれたら
強くなれたら
そんな後悔だけが残る
イタ王
以前ナチのために買ったイヤリングが光る
オレンジ色に輝くそれが、
ioのことを責め立てている
???
背後から声がして振り返る
フランス
そっか、フランスまで来てたんだ
そう思いながらナイフを取り出す
イタ王
フランス
フランス
フランス
イタ王
心のどこかではきっと決まっていたのだろう
フランス
イタ王
イタ王
さよなら、ioの大嫌いだった枢軸
さよなら、ioの大好きだった枢軸
これが、運の尽きだったみたい
ioはこれから、ナチたちを裏切る
しばらくして、
イタリア国内にもioが裏切ったことが
どんどん広まっていった
危険なのはわかっているからこそ、
優しい連合国たちの手を振りほどき
イタリアに戻ってきた
処刑されに来たのだ
そして今は、逆さ吊りにされてるからか
少しずつ意識が朦朧としてきた
イタ王
期待して目を閉じた束の間、
目の前に影が現れる
サロ
そういい、縄を切られる
イタ王
ioの代わりのイタリア___
サロちゃんは枢軸側でしょ?
サロ
サロ
そして、ioのカバンから毒を引き抜き
抵抗できないioに飲ませる
イタ王
毒は不思議と少し甘くて、
少しどろっとしてる
まぁ、どっちにしろ死ねるしいっか
もともとioは裏切った罪人なんだし
今日の夜にでも、戦場に行って死のう
顔を隠して戦場へ向かう
サロ
サロちゃんに腕をつかまれる
イタ王
サロ
サロ
イタ王
ナチが…?
イタ王
結局、イヤリングも渡せずに
思いを伝えることもできずに
最後まで仲直りできずに
失ってしまったのか
ならば
これで思いは固まった
心残りもない
…そうだろう?
イタ王
サロ
サロちゃんを力づくで振りほどく
イタ王
イタ王
サロ
そういいナイフを自分の胸に突き刺す
思っていたよりも痛いけど、
もう、いいんだ
どうせ毒で数時間後には死ぬんだから
サロ
サロ
もう、声も出ない
ただ、涙だけでその言葉に応じる
イタ王
サロ
そこでようやくioの意識は幕を閉じた
死ぬか生きるかのはざまで、
ようやく一つ、思い出した
ずっと、忘れていたこと
サロちゃんとioは、
もともと従兄弟で
二人で生きてきたこと
父親が早くして病死したから
二人で生きていこう、と誓ったこと
そして、サロちゃんを殺そうとした犯人の目的、
本当に殺したかったのはioであること
その影響でioは記憶を失ったこと
このうつ病は入院中に発症したこと
そしてioを守るためサロちゃんが強くなったこと
ごめんなさい、忘れてて
ごめんなさい、裏切って
ごめんなさい、信用できなくて
どうかナチとサロちゃんに、この声が
少しでも届きますように
また、ナチと会えますように
コメント
1件
うぎゃぁぁぁぁ 可哀想なはずなのに何故かイタ王が可愛く見えるのは末期