大きな音がした瞬間
私はとっさに攻撃を手で受け止めていた
舞
お前……誰だよ
…………
舞
(この攻撃…人間が出せる威力じゃない)
舞
もしかしてバンパイアか?
そのバンパイアは
フードを深く被って 黒の仮面を付けていた
舞
(こんな昼に…いや待てよ?)
舞
(昼でバンパイアがこんな威力を出せるのか?)
バンパイアは日光に 当たると大幅に力が落ちる
だから昼に出歩くものじゃない
舞
(それ以外にもなんで昼に出るんだ?夜の方が……)
…人間にしては中々やるのぅ
舞
(話し方から察するにかなり昔のバンパイアか)
これは楽しめそうじゃ
そうバンパイアが言うと
一瞬で距離を詰め私の目の前には拳が…!
舞
うお、あっぶね
ほう?これを避けるとはな
舞
(私は仲間をあまり傷つけたくないんだよな〜)
舞
(かと言って手加減するのも………)
"防御"だけは得意なようじゃな
舞
は?五体満足で生きているだけありがたいと思え
なら攻撃してみよ!
舞
死んでも文句なしだよ?
嗚呼、もちろんじゃ
わしはそんな簡単に殺されるほどやわでは無いわ!
次の瞬間私とバンパイアの 攻撃が開始して
まだ戦っていられるか
意外としぶといんじゃのう
舞
そっちこそね
バタバタ
舞
(足音がする…………)
舞
(もしかして栞さんが来てくれたのかな?)
舞
……もう終わりにしない?
舞
人が来そうだし
………そうじゃな
ここら辺で終わりにするとしようかのう
中々楽しかったぞ?お主
そう言ってバンパイアは去っていった
舞
久々に戦って疲れた〜!
舞
さてと、どう言い訳しようかな?
辺りを見れば明らかに 何かあったか丸わかりだ
地はえぐられ、木々は折れてる
なんとも悲惨な現場だった
舞
あれ?
舞
これ、、、無理じゃね?
舞
終わった………さよなら私の学園生活よ