吉田松陽の弟子

奈落か？

嗚呼、そうだよ。

私は捨て子だった…

しかも夜兎族、 生まれつきの赤目に赤メッシュ

私は夜兎だったから 生まれてから肌が白かった……

その事で周りの奴らは………

『気持ち悪い』

『呪いの子』

『鬼の子だって噂だよ』

………で？

私は只生まれて きただけなのに……

そして私は商品として売られた

そこの世界は 『商品なんて家畜以下の命』 『只のサンドバッグ』

そんな日常は当たり前で

私達商品は 生きるのにも精一杯だった。

嫌ｯ！ 私まだ売れるからｯ！

死にたくない

そう………

私達商品は 売れなきゃ廃棄

死だ

私も最初は可哀想 だと思ったけど………

こんな環境で生きていく 為には仕方がない所か

商品同士の蹴落とし あいも少しあったりしていた。

『自分を肯定する為に』

そんなある日だった

『奈落』が 　私を買った。

ｸﾞｼｬｯ!

そうして私は 奈落に入って人の 殺し方を学んだ。

習って3日で飛び級………

奈落三馬よりも上…

『紅色の殺蓮隊』

そうして人を斬っていた ある日の事だった………

何でこの人はこんなにも 落ち着いて話してくるの？

何故笑う？

何故優しくするのか… 私には分からなかった。

あの時私は………

訳も分からず 頷いたまま

松下村塾に行った。