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夜中のコンビニは、変に静かだ。 冷蔵ケースの音と、電子レンジの「チン」だけがやけに響く。 灯植はアイスケースの前でしゃがみ込んでいた。 裸足に近いスニーカー。 サイズの合っていないパーカー。 どう見ても、家に帰る途中の格好じゃない。
背後から声がして、灯植は顔を上げた。
灯植 炎華
どうでもよさそうに立ち上がって、適当に一つ掴む。 会計に向かおうとして、もう一度、同じ方向を見る。 さっきの男。 年は同じくらい。 変に真面目そうで、変に疲れた顔。
灯植 炎華
灯植 炎華
レジ前で並ぶ。 会話が途切れても、妙に気まずくならない。 レジが終わると外に出て、灯植は座り込む。
灯植は一瞬だけ黙って、それから肩をすくめる。
灯植 炎華
灯植 炎華
灯植 炎華
へらっと笑う。 冗談みたいな声色なのに、目は笑ってない。 男はそれ以上突っ込まなかった。
灯植 炎華
灯植 炎華
夜風が思ったより冷たい。 店の前の段差に腰掛けて、灯植はさっそくアイスの袋を開けた。
灯植 炎華
灯植 炎華
並んでアイスを食べる。 理由はない。 ただ、そこにいた。
灯植 炎華
灯植は一瞬考えて、適当に答える。
灯植 炎華
灯植 炎華
轟 夏雄
灯植 炎華
轟 夏雄
くすっと、夏雄が笑った。 灯植は少し驚いた顔をして、それから、つられて笑う。
灯植 炎華
轟 夏雄
灯植 炎華
轟 夏雄
灯植 炎華
その言葉に、夏雄は一瞬だけ目を伏せた。
轟 夏雄
灯植 炎華
轟 夏雄
灯植 炎華
轟 夏雄
灯植 炎華
少し間が空く
轟 夏雄
夏雄が、何でもない風を装って聞いた。 灯植は、少しだけ考えてから答える。
灯植 炎華
轟 夏雄
灯植 炎華
轟 夏雄
灯植 炎華
轟 夏雄
二人で、また笑った。 その夜、 灯植はまだ知らない。 この“普通”が、 一番遠くて、一番残酷なものだということを。