春と理玖が2人で話しているのを見ながら……
梓
ねぇ… あれはどういうことでしょうか?笑
瑛斗
理玖のやつ…どう見ても春ちゃんに気があるよな?
流星
あるだろ?笑笑 ほかの女子との関わり方が違うのが丸わかり笑笑
梓
やっぱり!!! 春もね、理玖くんに気があると思うんだ!! 今日の朝ね、理玖くんのことを見てたんだよ〜笑笑
瑛斗
お?理玖も春ちゃんを見てたよな?
流星
ガン見してたぞ笑笑
梓
てか、あの二人…… 私たちの存在…忘れてない?笑笑
流星
忘れられてるな…笑 まぁ、気が済むまで話させてやるか笑
瑛斗
そうだな! 俺達もここで食べながら話そうぜ!
いつの間にか5人に増えてご飯を食べながら話していた
梓
流星くんと春って幼なじみだったんだね~
流星
あぁ。俺と春は小さい頃から一緒だったんだ。 あいつは好奇心旺盛だからな笑笑
瑛斗
まじか!! そんな風には見えないけどな笑笑
流星
昔のアイツはな… 今はしたくても出来ないんだ……
梓
それってどういうこと? したくてもできないって…
流星
俺から伝えていいのか分からないけど… たとえ聞いたとしても春とは仲良くしてあげてくれるか?
梓
もちろん! 私は春と友達でいるに決まってる!
瑛斗
俺も春ちゃんと仲良くしたいと思ってるし、本当のこと知りたい…
流星
それじゃ、話す。 春は病気なんだ。
梓
えっ………?
瑛斗
……
流星
春が病気と分かったのは、アイツが高校2年生のときだった。授業中に急に倒れた。意識もなく、危ない状態だったことは覚えている。
流星
1週間ほど目を覚まさなかった。その後、春は普通に学校に通った。一時的なものだと皆は思ったんだ。だけど…高校3年の卒業式の後に春はまた倒れた。
流星
詳しい検査をして脳に腫瘍がある事が分かった。だけど…見つけるのが遅かった…… 他のとこにも転移しているのが見つかった。
流星
正直な話、春がこの学院を卒業出来るかも分からないんだ……
梓
まって…… それどういうこと…?
瑛斗
卒業出来るかわからないって……
流星
春は来年の3月まで生きれるか分からない状態とこの前、医者に言われたばかりなんだ。
梓
そんな………
瑛斗
マジかよ…… んな酷い話があってたまるか…
流星
俺も最初は思った。けど、春は俺にこう言ったんだ。「残りの時間は私が後悔しないように生きたい」って。
梓
春……(涙が出る)
梓
残りの時間…春とたくさん思い出つくる…! 春の為にも!
瑛斗
そうだな…… 春ちゃんの為にも!
流星
ありがとう… お前らに話してよかったと思ってる。だから、これからも春の友達でいてやってくれ……
梓
当たり前でしょ! 最初にできた友達だもん! 春とずっと友達だよ!
瑛斗
そうだよ!流星!俺らは春ちゃんとずっと友達だ!!!!
流星
ありがとう。 でも、理玖に伝えなきゃダメだよな……
梓
そうだね… でも、今はまだ伝えないでおこう…
瑛斗
そうだな… もしかしたら春ちゃんが自分で話すかもしれないし…
流星
そうだな… その時まで待ってやるか…
3人は笑顔で話しているの春と理玖を眺めていた