𝓮𝓹𝓲𝓵𝓸𝓰𝓾𝓮
えむ
司くん、アタシを殺して
司
…は?
えむ
ほらこれもって
また始まった
司
ああ
えむ
ほら、ここを刺すの
司
分かった。
えむの胸につられるように包丁を 刺した。
えむ
ありがとう。司くん、だいすき
司
オレもえむがすきだ。
変な夢。
えむ
けどもういやだな
司
え?
えむ
司くん、あたしを殺す時悲しい顔するんだもん
司
そ、れは、だって、
えむ
だからそんな司くんも…──
司
ッはぁッ!!
司
なん…だ…また…
またこの夢だ。 オレはえむを殺す夢を今週4度は見ている。
司
えむが……オレに?ありえない……だろ…
不安になってきた。ゆっくりとベッドから起き上がり、とりあえず背伸びをしてから着替える。
司
……うっ
ズキッ
えむ
司くん、
えむ
アタシを
えむ
<殺>して
司
…ッ、クソッ…!
毎日変な夢ばっかだ。 えむはオレに殺されるし… この前なんて首を絞めた。 えむの喉から出てくる嗚咽は オレの好きな声だった。
司
…なんて……言えないか…。
この物語は オレがえむと
<心中>するまでのハナシ