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海青

テストが…テストがぁ……!

海青

うぅ…頑張ります……

海青

それではどうぞ…!

数分後

加賀美 ハヤト

ぁ……?

剣持 刀也

…!社長!

甲斐田 晴

よかった…無事で……

不破 湊

まぁ、怪我はしとるけどな

加賀美 ハヤト

………

甲斐田 晴

…社長?もしかして、どこか痛い?

剣持 刀也

社長〜?加賀美ハヤト〜?

加賀美 ハヤト

…ッよかっ、たぁ……

加賀美 ハヤト

みなさんが生きてて、本っ当によかった…

不破 湊

これも社長とハルのおかげやな

剣持 刀也

うん、2人が居なかったら本当に死んでたかも

加賀美 ハヤト

あ…!そうだハルさん!今は、どうしてるんですか?

甲斐田 晴

…その、ハル……は…

加賀美 ハヤト

…???

甲斐田 晴

………死んだ……

加賀美 ハヤト

……えッ…?なッんで…ですか……?

甲斐田 晴

…ハルに、僕の血が入ってることは知ってるよね?

加賀美 ハヤト

はい

甲斐田 晴

実はハルの体内には、僕以外にも魔の血も入ってるんだよね

甲斐田 晴

その血の割合は、僕のが8、魔のが2と僕の血の割合の方が多い

ということは、研究した時にそのぐらいの血を体内から出した…ということか

さすがに少しづつかもしれないが、これは後で説教だな

不破 湊

ハルの血の8割は甲斐田…言わば人間の血でもある

不破 湊

やから、ハルは大量出血してた俺らにその血を分けた

不破 湊

んで、逆にハルは超絶貧血になって死んだ…っつ〜ことなんよ

加賀美 ハヤト

そう、なんですね…

剣持 刀也

ま、甲斐田くんはA型だから僕には輸血されなかったけど

加賀美 ハヤト

確かに…剣持さんはどやって回復したんですか?

剣持 刀也

僕はそんなに傷も深くなかったし、甲斐田くんの術式で治してもらったよ

加賀美 ハヤト

それなら、よかったです

加賀美 ハヤト

そういえば、ハルさんの事は大丈夫なんですかね…

加賀美 ハヤト

ハルさんがいなくなったら、もし誰かが非常事態の時とかに……

剣持 刀也

まぁ、そうかもだけど…

私は、ハルさんのおかげで強い決意ができたわけで、あれが無かったら私は…

…だから、私達にとってあれは生きるためにも大切なものだ

それが無くなった今…どうすれば……

不破 湊

ん〜…でも、別に大丈夫やない?

加賀美 ハヤト

…え?

不破 湊

あ、ハルが居ない方がええとか、そういうんじゃないんやけど…

不破 湊

今の俺らなら、どんな困難でも乗り越えられる気がするんよ

剣持 刀也

うん、僕もふわっちに共感

剣持 刀也

今まで、どんな強敵にもみんなで立ち向かったから勝てた

剣持 刀也

それなら、みんなで支え合えば苦しいことも同じように乗り越えられるんじゃない?

甲斐田 晴

…うん、そうだね

甲斐田 晴

ハルがいなくなったのは寂しいけど…でも、みんなと一緒なら大丈夫な気がする

甲斐田 晴

それに…ハルから貰ったこの命、大切にしないとだからね

不破 湊

そうやん!俺らハルの命背負っとるから、死んだりしたらダメやん!

加賀美 ハヤト

でも、不破さんなら大丈夫なんじゃないんですか?

剣持 刀也

死にかけになっても、僕らを守ってくれたからね

不破 湊

それは、自分を恨んでも、みんなと一緒に居たかったからな

加賀美 ハヤト

恨んで…?

不破 湊

んははっ、なんでもないよ

甲斐田 晴

…で、社長はどうするの?

加賀美 ハヤト

なにがですか?

剣持 刀也

なにがって、僕らと一緒に来るかに決まってんじゃん

剣持 刀也

どんな困難も互いに支え合って生きていく、その心が貴方にあるの?

甲斐田 晴

もちさん言い方が宗教すぎない?w

剣持 刀也

虚空教の教祖やってるからね

加賀美 ハヤト

…私が、みなさんの支えになるかは分かりませんが……

不破 湊

も〜、社長はなぁんで自分に自信持てへんのかな〜?

甲斐田 晴

そうだよ!実際、結構支えてもらちゃってるし社長はもっと自信持って!

加賀美 ハヤト

い、いいんですかね…?

剣持 刀也

自信持て加賀美ハヤトぉ゙ぉ゙!!!!

加賀美 ハヤト

剣持さんに関しては声量でいこうとしてません?

甲斐田 晴

あははっwもちさんらしいww

不破 湊

ホンマそれw

剣持 刀也

まぁ、これが剣持刀也だからね!

加賀美 ハヤト

誇っていいところが違うような…

でも、こういう所が尊敬できるって言うか…私も自信を持てるようにしないと

いつまで経っても弱気なままじゃダメだからね

加賀美 ハヤト

それじゃ……えっと…よ、よろしくお願いします?

不破 湊

…!っあははwはははww

甲斐田 晴

なっwんふっ、ははっw

加賀美 ハヤト

な、んですか!?

剣持 刀也

はぁぁ…仕方ない、今はこれで許そう

剣持 刀也

ほら2人とも、笑ってないで行くよ〜

アニコブ

はぁ〜いww

加賀美 ハヤト

えっ、ちょ、ちゃんと説明してくださいよ〜!!

…もしかしたら、いつか本当に私のせいで、みんなを苦しませてしまう日が来るかもしれない

でも、そうなったとしても私が…みんなが一切悔いの残らないような人生を送りたい

たくさん遊んで、たくさん食べて、たくさん寝て、たくさん話して……

その人生の中には、いつでもみんなの眩しい笑顔があって…

もう十分だって思うぐらいに、みんなを笑わせてやろう

そうすればきっと、3人は前を向いて生きていてくれるだろうから__

数十分後

加賀美/剣持/不破

Zzz……

甲斐田 晴

…ははっ、みんな爆睡じゃん……

甲斐田 晴

………

ハルが居なくなったことによって、僕の母国__桜魔皇国を復活させることもできなくなった…

だからって、ハルの事を恨んでるわけではない

助けてくれたのに恨むなんて、そんなの到底できない

甲斐田 晴

でも、できることなら桜魔が元に戻るまで生きてて欲しかったな…

もしかしたら、2人なら本当は生きててどこかで魔と戦ってるかもしれない…

だから、少しでも2人の手助けができるように…って思ってたのになぁ……

ここまで来ても、ハルからなにも報告がなかったってことは、やっぱり…

甲斐田 晴

…っッ

???

…はぁ、人を頼るって事を知らないのかなぁ?

剣持 刀也

本当に、手のかかる後輩達

甲斐田 晴

えぇ!?も、もちs…んぐっ!?

剣持 刀也

し〜…!ふわっちと社長が起きちゃうでしょ

甲斐田 晴

う、ういまへん…

剣持 刀也

で、なに悩んでたの?これからの事?

甲斐田 晴

ぇ、っと…その……

剣持 刀也

それとも、桜魔のこと?

甲斐田 晴

…っ!き、気づいてるじゃん…

剣持 刀也

あははっwここまで時間が経ってるのに全然自分の母国の心配事を口に出さないんだもん、そりゃ分かるよ

甲斐田 晴

はは…確かに、そうだったね…

剣持 刀也

ハルくんを魔と戦わせてたんでしょ?

甲斐田 晴

なんでそこまで分かるの?超能力者かなんか?

剣持 刀也

うるさいよ、甲斐田くん

甲斐田 晴

あ、はい…

剣持 刀也

…同期が亡くなった上に、生まれ育った母国を失ったのは確かに悲しいと思う

剣持 刀也

でも、母国を治したって、いつ元の生活に戻れるのか分からないんだよ?

甲斐田 晴

………

…そんなこと、分かってる……

剣持 刀也

しかも、あそこには魔がたくさんいて、いつ死んでもおかしくない

でも、いつになってもあそこでの生活が忘れられなくて戻りたいと何度も思ってしまう

剣持 刀也

それに、あの2人が生きてるかも分からないんだよ?

剣持 刀也

もしかしたら……

甲斐田 晴

__分かってるッ!!

甲斐田 晴

そんなこと、とっくのとうに分かってる!!

甲斐田 晴

でも…ッッ!!

剣持 刀也

僕だって__悲しいんだよ

甲斐田 晴

えッ…?

剣持 刀也

僕だって、同期やみんながいなくなって悲しい…ッ

甲斐田 晴

あ…

そうだ…悲しいのは、僕だけじゃない

もちさんも社長も不破さんも、口にしないだけで本当は悲しかったんだ…

それでも、みんなはちゃんと現実を受け入れて前に進んで……

甲斐田 晴

…っ

…僕が1番、誰よりも前に進めてないじゃん…

剣持 刀也

…ねぇ、甲斐田くん

剣持 刀也

みんなは居なくなっちゃったけど、僕らはまだ甲斐田くんの傍にいられる

剣持 刀也

そんな僕らと一緒に、これから色んな思い出を作っていく…じゃ、ダメかな?

甲斐田 晴

……また、迷惑かけちゃうかもしれないんだよ…?

剣持 刀也

その時は、みんなで支え合うって決めたじゃん

甲斐田 晴

はは…そう、だったね…

剣持 刀也

それにさ、ハルくんから貰ったその命、絶対に捨てられないんでしょ

甲斐田 晴

…!

剣持 刀也

なら尚更、ね?

甲斐田 晴

…うん、じゃ、これからもよろしくね

剣持 刀也

あははっw社長と同じこと言ってるw

甲斐田 晴

なっ!?もう、笑うなってぇ!

剣持 刀也

はいはいw

甲斐田 晴

絶対、分かってないじゃん!

海青

それでは次回!

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