シャークん
ねぇ
ぶるーく
な~に〜
シャークん
帰んなくていいの?
シャークん
もう日暮れるよ
ぶるーく
いいんだよ
シャークん
なんで?
ぶるーく
なんかさ
ぶるーく
シャークんといるとさ
ぶるーく
時間を忘れるし
ぶるーく
何より
ぶるーく
無視しないで話を聞いてくれるじゃん
ぶるーく
何なんだろうね
ぶるーく
この感情って
ぶるーく
なんか引き込まれるみたいな
シャークん
なんだよそれ
シャークん
というかこのままここにいてなんの意味もないぞ
ぶるーく
いいんだよ
ぶるーく
なんの意味もなくて
ぶるーく
でも一緒にいたい
シャークん
そこまで言うならいいけどよ
シャークん
どこで寝たりするんだよ
ぶるーく
考えてなかったw
シャークん
w じゃねぇよ
ぶるーく
ごめんごめん
ぶるーく
寝るとこ探さないとね
ぶるーく
この辺あるかな~
そう言ってまた二人で歩きだした
ぶるーく
あっあのへんとか良くない?
シャークん
暗くてよく見えないけど
ぶるーく
じゃあ先にあっちついたほうが勝ちね!
ぶるーく
よーいスタート!
シャークん
あっおいまてよ!
ぶるーく
僕の勝ち!
シャークん
いきなりはずるいだろ
ぶるーく
まぁまぁ
ぶるーく
というかここめっちゃ良くない?
シャークん
たしかにな
ぶるーく
じゃあ今日はここで寝よう!
ぶるーく
星きれいだね!
シャークん
たしかに
ぶるーく
あそこに見えるのって
ぶるーく
天の川じゃない?
シャークん
ほんとだ!
シャークん
きれ〜
無言が続いた
それでも心地よかった
二人でいるだけでいいんだな
こんな俺を
見つけてくれて
ありがとう
ぶるーく
ふわぁぁ
ぶるーく
おはよ~
ぶるーく
ってシャークんは?
ぶるーく
いない
僕はあたりを見渡した
ぶるーく
いない
ぶるーく
なんで?
僕は立ち上がった
すると砂浜に
文字が書いてあった
だいすき
そしてさようなら
彼は消えた
僕は思った
ぶるーく
いなくなった
ぶるーく
どうして
僕は泣き崩れた
これが僕と彼の
僕と彼だけの
誰も知らない
夏の物語