0と1の隙間から生まれた少女、ロッレ。
俺の失言に自らをアンインストールしてしまった。
優馬
優馬
優馬
バグを修正(サルベージ)するなんて考えても無かったことだ。
まずやれるのか、やれてもアイツの記憶に残っているのか…。
優馬
優馬
パチンと弾くようにEnterを押した。
ロッレ
ロッレ
そこにはボロボロと涙を流した少女が座り込んでいた。
優馬
優馬
本音だった。
怒っていたハズなのにどうしてこんな事をしたのか。
なんで、消えて欲しくないと思ったのか、何でか自分でもよく分からない。
ロッレ
優馬
ロッレ
優馬
ロッレ
優馬
ロッレ
優馬
優馬
あれ?
優馬
ロッレ
ロッレ
ロッレ
そう言ってニコッとこちらを見て笑った。
ドキッ
優馬
不意に心臓がドキドキいい始めたのが一体どうしてなのか分からなかった。
優馬
ロッレ
優馬
優馬
優馬
そして、数日後
俺は宣言通り、大学に行った。
特に俺一人が行ったところで、何かが変わる訳でも無かった。
優馬
早瀬
優馬
早瀬
早瀬
優馬
優馬
早瀬
優馬
早瀬
優馬
早瀬
早瀬
優馬
早瀬
優馬
優馬
優馬
優馬
そして、何だかよく分からない気持ちのまま帰宅をした。
優馬
ロッレ
ロッレ
優馬
帰ってきたらパソコンの少女に話しかける。それがある意味日課になっていた。
ロッレ
ロッレ
あの事件以来、話し方に変化が出た。ラフと云うか…閉じ篭ってた心をさらけ出したというか…
優馬
ロッレ
ロッレ
優馬
ロッレ
ロッレ
どうやらコイツには俺の塩対応にも慣れたらしい。
最初は『怒ってる』と勘違いしていたと言っていた。
今となっては、わだかまりもなく話せているのだから、気にはしないが。
優馬
ロッレ
優馬
ロッレ
ロッレ
優馬
ロッレ
優馬
ロッレ
優馬
ロッレ
優馬
ロッレ
ロッレ
ロッレ
優馬
ロッレ
ロッレ
優馬
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ドキッ
まただ。
いや、今度は真意を付かれた様な気がした。
優馬
ロッレ
優馬
こんな機械の中の少女なのに
ロッレ
『恋』や『愛』とかそんなんじゃ言葉なんて表せないくらい
優馬
ロッレ
ロッレ
優馬
ロッレ
優馬
ロッレ
ロッレ
…あぁなんだ、コイツもそうだったんだ
優馬
優馬
優馬
優馬
優馬
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
涙を流して笑いながら、彼女はこちらを見つめていた。
ロッレ
それは、とても重い言葉
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
優馬
優馬
優馬
優馬
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
優馬
優馬
ロッレ
ロッレ
『機械に恋する』なんて思ってもみなかった。でも、想っていたのはずっと前からなんだと、思う。
でも、認めたくなかったから。
その気持ちに気付きたくなかった。
それは、きっと『怖かった』から。
優馬
ロッレ
優馬
優馬
ロッレ
優馬
優馬
ロッレ
優馬
ロッレ
優馬
優馬
ロッレ
ロッレ
優馬
優馬
優馬
ロッレ
ロッレ
優馬
優馬
優馬
ロッレ
優馬
ロッレ
時は無謀にも過ぎるもの
人間の一生って思ったより短い
その中で、抗って、苦しんで、喜んで、『ココロ』を育てる
辛いこともあったけど、楽しいことの方が多かったって思える
だってさ
辛いことのイメージが強すぎるから
楽しいことのイメージが少なく感じるだけ
歳を取って、思ったのがそれだった
ロッレ
ロッレ
ロッレ
優馬
優馬
ロッレ
優馬
ロッレ
ロッレ
優馬
優馬
優馬
優馬
優馬
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
そう、ずっと愛してる。鼓動が止まっても、ずっとずっと…
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
ロッレ
つきっぱなしのパソコンから生まれた小さなバグは
パソコンの電源と共に『消えた』
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