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軽快な音楽。
ペンライトを持った観客たちが明るくなっていくステージに歓声を送る。
────そして
如月モモ
如月モモ
元気よくアイドル・如月モモがステージに飛び出した・・・と思ったが。
────ズルッ!!
如月モモ
────バターンッ!!!
マイクに躓いたモモはそのまま後ろ向きに転倒してしまった。
そして、それが今・・・テレビにうつっている!!
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
そう、私は如月モモ。
さっきのドジっ子アイドルである。
そして、隣にいる小学生の男の子は雨宮響也くん。
カゲロウデイズに巻き込まれた人間の1人だ。
私たちは今、ヒビヤ君とカゲロウデイズに巻き込まれたヒヨリちゃんっていう子を探している・・・けど。
どうしようか。
雨宮響也
雨宮響也
・・・ヒビヤくん、泣きそうな顔してる。
・・・
ええいっ!!
まずはこの子を元気にするのが先だ!!
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
私はヒビヤ君の腕を引いて走り出した。
・・・・・・うーん
無理矢理だったかな?
────────────────
雨宮響也
雨宮響也
如月モモ
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
如月モモ
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
雨宮響也
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
雨宮響也
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
・・・やっぱり、この子は悲しそうだ。
食べ物くらいじゃ駄目だ・・・!
如月モモ
雨宮響也
────────────────
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
雨宮響也
如月モモ
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
雨宮響也
如月モモ
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
如月モモ
腹は立つけど・・・
・・・でも、ちょっと元気になったかな?
・・・よしっ!!
如月モモ
雨宮響也
────────────────
雨宮響也
雨宮響也
如月モモ
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
如月モモ
雨宮響也
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
雨宮響也
雨宮響也
如月モモ
雨宮響也
如月モモ
雨宮響也
まぁ、ピ○チューの他にも・・・。
ゲームのキャラクターコスや、メイド服、それとペアルック!
色々楽しかったなぁ〜・・・って!
私が楽しんでどーすんの!?
・・・ヒビヤ君、嫌がってないかな?
如月モモ
雨宮響也
あれ?
今、笑った・・・!?
如月モモ
雨宮響也
この調子で・・・!
如月モモ
如月モモ
君を元気にするよ!!
────────────────
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
雨宮響也
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
如月モモ
如月モモ
────ヒビヤ君、最初よりも元気になってくれてる。
前を向いてくれてる。
雨宮響也
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
その時だった。
────にゃあ
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
如月モモ
雨宮響也
猫を見た瞬間、またヒビヤ君は暗い顔になってしまったのだ。
雨宮響也
如月モモ
雨宮響也
雨宮響也
駄目。
落ち込んで、塞ぎ込んだら駄目だ。
頑張らないと、その想いが昨日に消えちゃう。
私はヒビヤ君の腕を掴んで夕暮れに染まり始めた街を走り出した。
・・・
ちょっと無理矢理だね。
────────────────
もうすっかりあたりは夕暮れに染まっている。
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
如月モモ
雨宮響也
雨宮響也
如月モモ
ヒビヤ君の手に力が入るのを感じて、私は振り返る。
如月モモ
音もなく、その小さな涙は零れて消えた。
雨宮響也
雨宮響也
酷く小さなセカイが大きな牙を向いてヒビヤ君の心を俯かせている。
ダメだよ。
諦めちゃダメだ。
小さな言葉じゃ前を向かせられないかもしれない。
────でも
でも、助けたい。
もう全然届かなくても
君の力になりたい。
夜が近づいてくる。
私は────
大嫌いだったあの力を解き放った。
如月モモ
如月モモ
そう言った瞬間、満月の光が私に集中した。
雨宮響也
キラキラと輝く満月の光を受けながら、私はヒビヤ君の手を握る。
如月モモ
如月モモ
雨宮響也
雨宮響也
ヒビヤ君はゆっくりと顔を上げた。
そして、大きく深呼吸してから遠くの月に向かって叫んだ。
雨宮響也
少しカッコイイかな、まぁ。
私はふっと笑みを零して、ヒビヤ君の頭をわしゃわしゃと撫でくりまわした。