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元々怖い物は苦手で、霊感など無かった私ですが、怪談師になってからは、奇妙な体験をよくするようになりました。
怪談会といったイベントでは、毎回何かが起こる程です。
これはお寺で小学生の皆さんに怪談をするというイベント前夜の話です。
明日に備えて自宅で寝ていると、けたたましい救急車のサイレンで目を覚ますことが、1晩で、3回も続きました。
そして翌朝起きた時、私の手首には、ぐっと強く掴まれたような人の指の跡がくっきりと付いていたのです。
別のイベントでは、こんな事もありました。
私の次に話すゲストさんが、舞台裏で私の怪談を聞きながら順番を待っていたのです。
が、客席から
｢ヒッ｣
とか
｢ヤッ｣
という声が、ひっきりなしに聞こえてきたそうです。
ゲストさん
その時はそんな風に思って聞いていたそうです。
そしてそのゲストの方が舞台に上がりました。
｢ヒッ｣
｢ヤッ｣
｢ヒッ｣
｢ヤッ｣
その方は霊感がとても強く、客席を見回した瞬間、会場の隅に女性の霊が見えたそうです。
ずっと聞こえていた声は、会場の隅に居たその女性の霊がうめく声だったそうです。
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