桜散る卒業

私は…亮太にだけ言い返す事ができない。

亮太は皆に嫌われもので…

強い人。

でも…私は見た事がある。

亮太が、寂しがって泣いている所を…

梨奈は耳元で、私にこう言った。

『誰も泣かせたことのない亮太君を泣かしてみよう。』

私はこう思った。

亮太は皆に泣かされてる。

わざと泣かせるのはおかしい。

と。

私は何かいま心の中でもゾッと感じた。

梨奈がわるい。

私は悪くない。

この気持ちは…喧嘩なのかな？

私はそっぽを向いた。

何か…梨奈と会うのが辛い。

裏庭にて

亮太…

こんな亮太初めて。

謝ることに真剣で

何も見ていない。

すまないって言っている亮太がごめんなさいって

亮太じゃない。

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私の周りのみんな…ほとんど泣いている。

なぜだか私も目に涙が流れていた。

もう…耐えきれないくらい…ボロボロ泣いていた

原因は…

せっかく仲良くなって…ずっと側にいたのに

中学校か離れるのは分かっていた。

だから友達を辞めるわけじゃない。

まだ友達だったのに…

あんな言い方したら駄目だ。

どっちが悪いじゃ無くて…

どっちもどっちなんだ。

それなのに…私は…何も言い返せなくて…

亮太にも言い返せないのは…

皆じゃなくて…

私の…悪い所なんだ。

だから…梨奈が教えてくれたんだ。

私は涙をこらえた。

でもこらえきれないほどの涙が出てきた。

梨奈も目を拭き始めた。

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教室にて

私は走る。

梨奈に謝るんじゃなくてお礼に行く。

一生謝らなくても…友達だと思うから。

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花咲く学園生活。

私達三人組は崩れずに上手いけています。

中学校に通って1ヶ月

今日は映画を観に行く予定です。

皆も大事な人は傷付けないようにあからさま気を付けてくださいね。