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人造エネミー

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人造エネミー

1 - 人造エネミー

♥

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2018年03月21日

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暗い部屋にパソコン画面の光が溢れている。

────カタカタカタ...

エネ

ご主人

エネ

いつまでこうやって引きこもっているつもりですか?

シンタロー

・・・・・・

エネ

これじゃあ、人生無駄にしちゃいますよ?

シンタロー

・・・別にいい

シンタロー

アヤノのいない世界なんて意味ないし

エネ

・・・それは、それは

エネ

素晴らしいこと言いますね!

シンタロー

・・・

私はエネ。

ご主人ことシンタローのパソコンに住みついている電脳少女だ。

エネ

ねぇ、ご主人

エネ

この画像見てくださいよ!

エネ

ほら!海が綺麗ですよ!

エネ

行ってみません?

シンタロー

・・・興味ない

エネ

でもっ

エネ

気分転換になるかもしれませんよ!?

シンタロー

お前の暇つぶしに付き合ってる暇なんてない

エネ

わ、私の為じゃありませんよ!

エネ

ご主人の為です!

シンタロー

はぁ・・・

シンタロー

俺には必要ないことだ

シンタロー

だ・ま・れ

そう言ってシンタローはパソコンのサウンドをオフにした。

エネ

・・・!!

エネ

・・・!・・・!

エネ

・・・もぅ!!酷いです!

・・・この人は、心を閉ざしたまま。

ねぇ、なんで?

────私を・・・『現実』を見てよ。

────────────────

エネ

ご主人を否定する過去なんて忘れた方がいいですよ

シンタロー

・・・・・・

エネ

記憶の中は輝いていても・・・

エネ

現実は辛く、嘘まみれなんですよ?

シンタロー

・・・・・・

エネ

聞いてます?

私も時々思い出す。

『アイツ』とのくだらない日々を。

ニコニコと笑っている顔を見る度にドキドキして、堪らずにそのほっぺをつねる。

そんな馬鹿みたいにくだらない日々が幸せだった。

・・・でも、そんなのはすぐに消えてしまう。

────あの日の白衣の研究者達の姿が頭を掠めた。

エネ

・・・・・・

エネ

ご主人・・・

シンタロー

・・・五月蝿い

シンタロー

お前に、何がわかるんだ

エネ

・・・

エネ

確かに、私には解らないかもしれません

エネ

・・・でも

エネ

ご主人の気持ちを理解したいと思っています

シンタロー

・・・戯れ言はよせ

エネ

戯れ言じゃないです!

エネ

私は、救いたいんです!

エネ

ご主人と・・・そして・・・!

シンタロー

もういい

エネ

・・・え?

シンタロー

お前の言葉なんて聞きたくない

エネ

え、なに、いって・・・

目の前のシンタローは酷く冷たい顔をして、パソコンの設定ボタンを押す。

エネ

ご、しゅじん・・・?

エネ

何を・・・して・・・?

シンタロー

・・・

シンタロー

悪いが、消えてくれ

エネ

えっ・・・!?

私が目を見開いた瞬間────

────ザザザザザ・・・・・・

エネ

っ・・・!?

私の身体がノイズを響かせながら消え始めた。

エネ

そ、んな・・・!

エネ

こんなの、

エネ

こんなの・・・全然解んないっ!!

エネ

なんでっ!!??

────そう叫んだ私に如月伸太郎は冷たく言い放った。

シンタロー

喋るだけのオモチャはもう飽きたんだよ

エネ

っ・・・!

──delete──delete──delete──

シンタロー

じゃあな

エネ

ごしゅっ・・・!!

────削除しました。

────────────────

再び静寂に戻った暗い部屋。

その部屋で、シンタローは1人蹲っていた。

シンタロー

・・・・・・

シンタローはそっとパソコン画面に触れて呟いた。

シンタロー

・・・・・・エネ

────フォン・・・

シンタロー

!?

エネ

はい!なんですか?

構わないでよ、何処かへ行ってくれ。

────行かないよ。

その時の君の顔に・・・よく似ていた。

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