神様が送ってくれる物。
たまに嬉しくてたまに悲しくなる
とっても大切な物だ。
それを無くしてはいけない。
それが何かまだ私は知らなかった。
‥‥…………………………………………………………
宇美
匠。もうウチに来ないでよ。
匠
ごめん!この間の忘れ物届に来たんだ。
宇美
もう!学校で渡せば良い事じゃん!
匠
わるかったよ。
宇美
今日ヒナが来てるの!
匠
だから?俺がきちゃ駄目な理由ある?
宇美
ヒナに誤解されたくないの!
宇美
帰って!
バタンッ
匠
おい!
トントントントントントン
匠
開けろよ。
宇美
帰りなさい!
私は匠が好き。
こんなこと言っちゃったら
匠…どんな顔するかな?
次の日
匠
おい忘れ物。
約束通り学校で渡しました!
約束通り学校で渡しました!
宇美
あれ?これって…
匠
あれ?何じゃこりゃ。
宇美
ペンダント?
綺麗なアクアマリンの宝石がついている?
その下には私のレースの付いた花柄で水色のハンカチがあった。
宇美
これなに?私のじゃない。
ヒナ
それ匠君のお母さんのでしょ。
匠
そうかも。
宇美
何でヒナが知ってるの!?
ヒナ
この前参観で付けてた。
宇美
よく見てるね。
ヒナ
アクアマリンは私の誕生石だから。
宇美
そっか。
匠
ふーん。じゃあハンカチ返すわ。
宇美
ありがとう。
匠
じゃあな。
………
ヒナ
ねぇ宇美
宇美
何?
ヒナ
私…恋したかも…
宇美
誰?
ヒナ
た・く・み君🎵
宇美
え…何で?
ヒナ
これ来たかも!
ヒナ
ね!宇美お願い…
宇美
ごめん…私には無理です!
ヒナ
宇美…
ヒナが匠を好き?
元々私が好きなのに。
ヒナ
良かったね。匠君…
宇美
何?
ヒナ
宇美…断るんなら匠君のこと好きなんじゃないの?
宇美
何の事?
ヒナ
私…匠君に頼まれたんだ。
ヒナ
匠君が宇美のこと好きだから俺のこと好きか気づかれないように聞いてきてって言われたの。
宇美
そうなんだ。
宇美
そうだよ!私…匠が好きなんだ!
タッタッタッ
気持ち伝えても
損はしなかったんだ!
今私は走ってる。
匠の居る所へ
宇美
たっ匠!
匠
宇美?何だよ。
宇美
私…匠のことが
ギュウ
私は拳を握りしめた。
やっぱりいざとなると言えない…
そうだ!こう言えば恥ずかしくない!
宇美
嫌い!
匠
は?そんなの知ってるよ。
宇美
の反対!
匠
え?
宇美
匠は?どっち?
匠
嫌い…
宇美
っ!!
匠
の…反対!
宇美
匠…!
神様が送る物。
ビックリ箱か欲しいものなのか
全部運次第による。
今、私は…新しい物をもらった気がする






