今回は、小学生の恋なんて!というお話を書かせて頂きました!
女子
ねぇねぇ、あの子だよね?
女子
そ!そ!でも似てないよね笑
女子
お姉さんに
桜井笑小
あ〜〜も〜〜
桜井笑小
どいつもこいつも……!
桜井笑小
うっさい。
こんにちは。私桜井笑小(さくらいにこ)小学6年生です。
私の姉は高校生に大人気の読者モデルで、私はその妹。
姉は昔から可愛いくて、周りから人気者なのに、私は姉の真反対。
私は、可愛くなくて、性格だって姉と反対で、強がりで優しくない。しかも、友達なんて一人もいない。
桜井笑小
ただいま〜
桜井笑小
あれ?お母さん〜?
咲森英雄
誰だお前。
桜井笑小
え!?あ!あの……(何この人格好いいー!ってか…)
桜井笑小
誰ですか?
咲森英雄
お前こそ誰だ。
桜井笑小
こっちの台詞です!!ここは私の家ですけど!!
咲森英雄
ってことは………
咲森英雄
お前名前なんて言う?
桜井笑小
え…?桜井笑小ですけど…
咲森英雄
桜井……?もしかして…
咲森英雄
お前。桜井夏小(なこ)の妹か?
桜井笑小
ズキッ…………
桜井笑小
だったら何ですか?
咲森英雄
チッ……クソガキかよ
桜井笑小
はっぁぁ?
桜井笑小
何なんですか!?人の家に不法侵入したくせに、私の事クソガキとか…失礼すぎませんか!?
咲森英雄
不法侵入って……俺を泥棒扱いすんじゃねーよ。俺は桜井夏小に家に誘われたんだよ。それで、買い物に行くから先に家に入ってろって言われたんだよ。
桜井笑小
お姉ちゃんが!?
桜井笑小
……………家で何するつもりだったんですか?
咲森英雄
変なふうに言うな。ただの撮影の打ち上げみたいなものだ。
桜井笑小
………え?あなたもモデルなんですか?
咲森英雄
悪いか。
桜井笑小
いや………別に。
咲森英雄
…………というか、桜井の妹がこんなガキだとは思わんかった。
桜井笑小
は?
咲森英雄
しかも、何一つ似てないな。
桜井笑小
っ……!?
桜井笑小
いい加減にしてください!!!
咲森英雄
は?
桜井笑小
出ていって下さい!!失礼ですが……!!
桜井笑小
姉に似よう何て思ってないですから!!!
咲森英雄
ちょっ…!押すんじゃねーよ!クソガキ!
桜井笑小
クソガキじゃありません!!私は、小学6年生です!!さようなら!!
咲森英雄
チッ………バリバリクソガキじゃねーかよ。
桜井夏小
あら?どーしたの!?咲森君
咲森英雄
あー……ちょっとな…
咲森英雄
ガキに追い出されたわ…。
桜井笑小
あ〜!なんだったの!あのデリカシーゼロの人!!
桜井笑小
マジムカツクんですけど……
咲森英雄
(何一つ似てないな。)
桜井笑小
似てないか……そんな事…分かってんだよ……。
桜井笑小
あ!お母さん!?
桜井夏小
笑小!!!!
桜井笑小
げっ……お姉ちゃん……
桜井夏小
げって何よ!あ、あんた!
桜井夏小
咲森君追い出したんだって!?
桜井笑小
(チクリやがったな…!あの人!!)
桜井笑小
だってウザいんだもん!!
桜井夏小
そういう問題じゃないでしょ!?何でそんな事したの!?
桜井笑小
…………うざ
桜井夏小
え?
桜井笑小
どーせ!お姉ちゃんになんか、何にもわかんないんでしょう?
桜井夏小
どういうこと?
桜井笑小
キラキラしてるお姉ちゃんと、私じゃ何にも似てないもんね…!
桜井夏小
ちょっ……笑小…!
桜井笑小
もう話しかけないでよ!!!!
桜井笑小
(は〜あ!!ムカツクムカツクムカツク!!!!)
桜井笑小
(どーせ、お姉ちゃんになんか、私の一部も分かんないくせに!!)
桜井笑小
(姉貴ぶってんじゃねーよ!!!)
咲森英雄
おい。
桜井笑小
あ?
咲森英雄
お前マジで性格似てねーな
桜井笑小
うわっ………何でいんですか?
咲森英雄
お前に追い出されたからな、その帰りだよ。
桜井笑小
今から帰ればいいじゃないですか?お姉ちゃんいますよ?
咲森英雄
行かない。別に仲良くなんてなかったからな。
咲森英雄
俺も帰りたかったんだよ。
桜井笑小
ふーん。
咲森英雄
お前こそ、帰んないのか?
桜井笑小
…………帰らない。
咲森英雄
なぜだ。
桜井笑小
お姉ちゃんがまだ家にいるから。
咲森英雄
仲悪いのか?
桜井笑小
………私が嫌いなだけ。
咲森英雄
いいんじゃねーのか?姉があんな人気者で、その妹なんて、
咲森英雄
自慢できんじゃん。
桜井笑小
……………何もわかってないんですね?
咲森英雄
は?
桜井笑小
隠したいんですよ逆に。
咲森英雄
………………
桜井笑小
…………私が小学4年のときに、姉が私のクラスに忘れ物を届けに来てくれたんです。
桜井笑小
その時に、姉の事を見たクラスの人達は、可愛いとか、スタイルいい…とか…
桜井笑小
そして、皆口々にいったんですよ…。
桜井笑小
全然お姉さんににてないね…って……本当に姉妹なの…?とか、お姉さんの方が全然可愛いねってさ……
桜井笑小
何か…怖くなったんだよね…。色々いわれることが…。
咲森英雄
……………以外と弱虫なとこあんだな。
桜井笑小
べっ!別に弱虫なんかじゃ…!
咲森英雄
そこが、お前のいいとこなんじゃねーの?
桜井笑小
え?
咲森英雄
当たり前じゃん。全部あいつに似てたら怖いしさ。弱虫…とか、強がり…とか、全部お前らしさじゃねーの?
咲森英雄
だから、さっきお前に何一つ似てないな。っつったんだよ。
桜井笑小
………それ、ただ悪口じゃ…
咲森英雄
何一つ似てないのが、お前のいいところだと俺は思うけどさ…
桜井笑小
………え?
桜井笑小
(………初めてそんな事言われた……)
咲森英雄
あ、そういえばまだ俺の名前言ってなかったな
咲森英雄
俺、咲森英雄(さきもりえいゆう)お前の姉と同級生。
桜井笑小
え……?って事は、高校2年生……?
咲森英雄
そう。
桜井笑小
…………あのですが……
咲森英雄
何だよ
桜井笑小
また、会ってもいいですか?
咲森英雄
何でだよ。
桜井笑小
…………なんか、咲森さんといると安心します。
咲森英雄
は?
桜井笑小
私、学校で友達一人もいないし、こんなに自然に話せる人と会えたの初めてなので……。
咲森英雄
そうか。
咲森英雄
わかった。
桜井笑小
え?
咲森英雄
これ、俺の電話番号。
咲森英雄
何かあったり、寂しくなったりしたら電話とかメールしろ。
桜井笑小
え?怪しい…。
咲森英雄
怪しくねーよ。ってか、絶対に電話とかに出れるとは限らねーし。
桜井笑小
確か…モデルって……
咲森英雄
そう。俺見つけたら応援しろよな?
桜井笑小
うん!
最後まで読んでくれてありがとうございました(^^)v