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ゆうき
あつさ！今暇？
あつさ
うん、暇だけど。どうした？
ゆうき
ちょっと俺今病院にいてさー
あつさ
は？！今何時だと思ってるんだよ。
あつさ
夜の11時だぞ！
ゆうき
えーっと、なんで俺がここにいるかは後でいうよ
ゆうき
ちょっとやばいことが起きてんだ
あつさ
ヤバいことって……？
ゆうき
入り口があかねぇんだよ
ゆうき
窓もあかないし、閉じ込められちまった
あつさ
おいおい
あつさ
大丈夫なのかよ
ゆうき
いや、ヤバい
ゆうき
なんか、落ちてた手帳があってさー
ゆうき
それ拾ってから病院の雰囲気が変わったんだよな
あつさ
手帳？
ゆうき
うん、手帳。
ゆうき
赤い手帳なんだ。
あつさ
中にはなんて書いてあった？
ゆうき
なんか、物語てきなのが書いてある
ゆうき
「私に魂をください」
ゆうき
最後にそう書いてある
あつさ
おいおい、まじかよ…
あつさ
とにかく、その手帳を下に置け
ゆうき
えー！
ゆうき
あのさー
ゆうき
この病院に来たのってLINEから昔の友達に呼ばれたからなんだ
あつさ
あつさ
どういうことだよ…
ゆうき
でさ、この手帳の字が昔遊んだやつのとにてんだよ
ゆうき
まるで、俺になにかを伝えようとしてる気がするんだ
あつさ
ゆうき、もうやめろ
あつさ
早く手帳を置いて逃げろ！
ゆうき
だから、あいつに合わないと
ゆうき
あつさ
……ゆうき？
あつさ
おい？ゆうき
あつさ
ゆうき！
あつさ
頼むから生きててくれ！
あつさ
ゆうき
やっと会えたね
ゆうき
おにいちゃん
あつさ
……にな
あつさ
お前がゆうきを呼んだのか？
ゆうき
そうだよ
ゆうき
あつ兄ったら、全然私に気づいてくれないんだもん
ゆうき
だから、友達を使わせてもらったわ
あつさ
にな、ゆうきを返してくれ
ゆうき
ゆうき
なら、あつ兄
ゆうき
いつもの公園とこに来てね
ゆうき
ゆうき君は家に送っとくよ
あつさ
…わかった
あつさ
三年前に死んだお前がなんでいるんだろうな
ゆうき
あつ兄ももうすぐでこっちの人間だよ
ゆうき
ね？あつ兄
あつさ
さよなら、ゆうき
あつさ
お前は生きろよな
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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