「コハク〜、ノート貸して〜」
「掃除、変わってくれない?」
「やっぱりコハクは優しい!」
私は誰も信じない。
なぜって、本当に私を無条件で必要としてくれる人なんて、
いない。
灰色の日々から私はそう学んだ…
私はただみんなのして欲しいように、利用されていればいい。
そうしないと、私の価値は、、、
沙羅
ねぇ!

沙羅
コハク〜

コハク
沙羅ちゃん!
どうしたの😊

沙羅
買い物ついてきてよ〜

沙羅
一人でってボッチみたいで嫌だし

沙羅
コハクは優しいから来てくれるよね〜

コハク
うん、いいよ〜😊

沙羅
マジ!
ありがとう〜

沙羅
じゃあ、うちに迎えに来て〜笑笑

コハク
わかった😊

コハク
お待たせ〜😊

沙羅
遅い

沙羅
もうちょっと早く来てくれてもいいのに

コハク
ごめんね〜😊

沙羅
まあ、いいよ

沙羅
じゃあ、行こー

美桜
コハク〜

コハク
は〜い😊

美桜
あのねぇ

美桜
コハクってさ

美桜
春馬君と幼馴染でしょ〜?

コハク
そうだよ😊

美桜
じゃあさ

美桜
春馬のLINE

美桜
教えて

コハク
分かった、春馬に聞いてくるね😊

コハク
春馬〜

春馬
ん?

コハク
美桜ちゃんが春馬のLINEほしいからちょうだいって言ってきたんだけど、渡してもいいかな?😊

春馬
あー、うん

春馬
いいよ

コハク
ありがとう😊

美桜
ねー

美桜
まだ?

美桜
遅くない?

コハク
ごめん😊

コハク
haru2004

コハク
これ、春馬のLINEIDだから、探してみて〜😊

美桜
ん。分かった〜

美桜
ねーそれでさ

美桜
もうひとつ、お願い

コハク
なにかな?😊

美桜
死んで

美桜
ね〜笑笑

沙羅
死んでよ〜

奈子
あんた、春馬君と幼馴染とかキモいから

美桜
てか、いつもニヤニヤして

美桜
マジキモいから

コハク
ごめんね

沙羅
コハク〜

沙羅
コハクは優しいから

沙羅
死んでくれるよね?

美桜
もちろん、事故に見せかけて笑笑

奈子
あんた、人間みたいにしてないし笑笑

奈子
簡単だよね〜!

コハク
みんな、喜んでくれるなら

コハク
今までありがとう

沙羅
はいはい

美桜
はよう逝け笑笑

奈子
バイバイ👎

お母さん
コハク〜

お母さん
どこいったの?

お母さん
夕飯の支度あるから、手伝いなさい

コハク
ごめんなさい、今日は手伝いはできないの

お母さん
はい?

お母さん
はぁー

お母さん
あなた、人のためにもうちょっとなにかしてあげようとかないの?

お母さん
よほど、自分が好きなのね

お母さん
役立たずが

コハク
ごめんね

30分後…
コハクは思い出の崖にたっていた。
春馬とよく遊んたこの場所。
今思えば子供が遊ぶには危険な場所だ。
「ここで死のう」
春馬
…ん、あれは誰だ?

春馬
ここはコハクと俺しかこないのに

春馬
…女の子?

春馬
え

春馬
おい

春馬
…コハク?

コハク
?!

コハク
春馬…

目の前に立っている彼女は
白いワンピースを着て、髪をなびかせ、夕日に照らされてとても、美しく見えた。
だが、その頬には涙が伝っており
目に輝きはなかった。
春馬
おい、どうしたんだよ…

コハク
帰って

春馬
は?なんで

春馬
てか、なんで靴脱いでるんだよ?

コハク
何でもいいでしょ

春馬
…なあ、お前

春馬
死のうとしてないよな?

コハク
…!!

コハク
だったらなんなの!?

春馬
なんなの、じゃねえ!!
今すぐこっち来い!

コハク
あたしは死なないといけないの!

コハク
皆、私が死んだら喜んでくれるの!!

春馬
…それ、誰が言った?

コハク
沙羅ちゃん達だよ

春馬
…お前、人に命令されたら何でも聞くのか?!

春馬
前から思ってたけど!

春馬
どうして嫌とか、無理って言わないんだ?!

春馬
お前の友達も本気でそんなこと思ってないって!

春馬
もう少し、自分大事にしろよ

コハク
うるさいうるさい!!!

コハク
あたしは誰も信じない!!!

春馬
なんで?!

コハク
今まで、本当に私を必要とする人なんていなくて!!

コハク
みんな、何でも言うこと聞く都合の良い時に使える私が好きで…

コハク
私の価値は、みんなの役に立てないと、なくなる…

コハク
私じゃなくても良くなる!

コハク
いや、もうなったのか…😊

コハク
だから信じないんだ…こうなるのが怖かった

春馬
コハク

コハク
私なんて!!

コハク
いらなっ、かった、んだよっ

春馬
コハク!!

コハク
いらな、かっ、たんだっっ

春馬
ちがう

コハク
…来ないで

コハク
来ないでよ!!

コハク
私なんかいなくっていいの!

春馬
ちがう!!!

春馬
なんで、、、

春馬
そんなこと、言うなっ…

コハク
…っっ

春馬
俺、はっ

春馬
ガキの、頃から

春馬
お前がっ、好きでっ…

コハク
…え?

春馬
今も…

春馬
今も大好きで…

春馬
大切なのにっ!

コハク
春馬、っ

春馬
コハク、…

春馬
俺には

春馬
お前が必要なんだよ!

春馬
だかっ、らっ、

春馬
いなく、なるなっ、

コハク
、うっ、っっ、ぐすっ

コハク
あり、がとぅっ

春馬
…コハク

春馬
この世界で

春馬
コハクを一番愛してる。

春馬
絶対守る…

春馬
約束だからっ…

コハク
あり、がとっ
ご、めんっっ

春馬
いいから、今日はいっぱい泣け

春馬
明日からは一緒に笑おうぜ😊

コハク
う、んっ

コハク
春馬

春馬
どうした?

コハク
あの、さぁ

コハク
あの崖に来てもらえる?

春馬
いいよ

春馬
まってて

コハク
うん

春馬
どうしたの?

コハク
昨日はちゃんと、言えなかったから

コハク
春馬

コハク
愛してくれて、ありがとう😂😂

コハク
私もあなたを

コハク
世界一愛してます。

春馬
っっ!

春馬
コハク…

春馬
もう、少しも離したくない…

コハク
うん、離さないで…

煌めく星空の下、2人は手を繋ぎ、愛を誓った。
キスを交わし、夜の闇に溶けていく少年、少女。
その心は、特別な気持ちで満ちていて、星のように淡く輝いていた。