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初めて貴方を見たのは
桜の散る春の日でした
高校一年生の春
私は貴方に恋をしました
同じクラスになれてとても嬉しかった事をよく覚えています
同じ出席番号でよくペアになることが多く
私はいつもドキドキしていました
隣の席だったこともあり
貴方の連絡先を得て
学校以外でも話ができてとても嬉しかったです
幸せな日々も突然終わる
とうとう席替えの日がやって来た
願いもむなしく、貴方とは席が離れてしまった
貴方の隣には明るい女の子が座っていましたね
なんだか私と話す時とは態度に違いがあるように見えてなりませんでした
いつもは白いはずの肌を少しだけ紅潮させて、楽しそうでした
ねぇ、貴方には好きな人がいるのですか?
それは目の前の可愛い女の子ですか?
もちろん、そんなことを貴方に聞けるわけがありませんでした
席替えから二週間貴方が隣の女の子に告白をしているところを、たまたま見かけました
相手の女の子は、真っ赤に顔を染め、下を向き、わずかに頷いていました
後日、彼らが交際をはじめたことが、学年内で大きな噂になりました
私は嫉妬で気が狂いそうになりました
羨ましい彼の側にいられるあの女の子のことが
ルナ(私)「おめでとう、亘、陽菜」
必死に嫉妬をこらえ、幸せそうな彼らに声をかけてみました
すると、貴方達は微笑み、亘「ありがとう、ルナ」
陽菜「ありがとう!ルナちゃん!!」
その笑顔を見ていると、急に、嫉妬を抱いていた私が恥ずかしくなりました
それからは、2人を応援することに決めました。そして、2人の幸せを願いました
それなのに…!!どうしてなの!!??
12月1日……貴方の誕生日、貴方達は……
遊園地で死体となって発見された…
貴方はまた、そうして私の元から離れていくのね…
ねぇ…私を見てよ
私の肌を触ってよ
こっち向いてよお願いだから…
……お願い……
……私を見て…