テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
幸福と不幸の順番
不幸が嫌なら…あなたはどうしますか?
これは私が体験した奇妙な話
私は森林が好きで各地の森林を見て回っていた…
三淵
三淵
森を進んでいくとひらけた場所に一つの大きな岩があった
三淵
三淵
大きな岩は不思議なくらいたいらで大人1人くらいは寝れそうだった
三淵
三淵
三淵
ひとあくびしたら瞼が重くなった
三淵
起きると辺りは暗くなり月明かりだけが辺りを照らしていた
三淵
三淵
三淵
森を出たがここら辺はよく知らず
昼間とは全くだ違う光景に思えた
三淵
辺りを見渡すとボンヤリとだが家らしきものが見えた
灯りはついていないが多分人がいるだろう
三淵
付いた家はとても古い作りで現代の民家とは思えないようなものだった
三淵
三淵
何度か呼んだが人は出てくる気配はない
三淵
三淵
辺りを見渡すと火が一列になり先ほどまでいた森に向かっていく
三淵
火を追いかけて走った
三淵
声をかけようとしたが異様な光景に声が出なかった
大人達が、縄で縛られ泣き噦る少年を森に連れて行っている
三淵
三淵
息を殺し静かに後をつけた
三淵
着いた先は先ほどまで自分が寝ていたひらけた場所だった
三淵
三淵
大人達は慣れた手つきで少年を岩に押し倒して
手を杭で刺し始めた
三淵
大人達
大人達
大人達
大人達
大人達
大人達は少年を置いて帰って行った
三淵
助けようと立ち上がろうとすると
ガサッ!ガササッ!
三淵
森の奥から出てきたのは人とは呼べるものじゃなかった
言葉で言い表すのが難しい
ただ言えるなら
大きく、白と黒のはっきりした目
月明かりでも輝くような白い歯
全貌の掴めないように黒く影のような体
影
影
影は少年に近づいていく
三淵
少し聞き取りづらいが確かにそう聞こえた
グジュ!
三淵
影は手を少年の腹に突き刺して
グジュッグジュッ
と内臓をかき混ぜる
少年は悲鳴を上げる暇すらなく気を失っていた
三淵
悲惨な光景に吐き気がした
見ているだけでまるで自分がそうされてるようで気持ち悪い
影…バケモノは涙を流しながら少年を食べた
ジュグガシュバリボキッ
ゴリリッジャリジャリッ
やがて恐ろしいことに気づいた私が寝ていたのはバケモノのテーブルだったのだと!
逃げろ!と願っても体が硬直して動かない
パキッ!
三淵
影
影
影
影
影
影
三淵
情けない声が出る
奥歯だけじゃない…体全体が震えだす
三淵
影
三淵
三淵
三淵
どうやら私は寝ていただけのようだ
辺りは明るく上からは太陽がサンサンとさしていた
三淵
バッ!と岩から飛び降りた
三淵
早足で森を抜けた。やたらと蜘蛛の巣が引っかかるがそんなものは気にしてられない
森を抜けて、近くの民家で話を聞こうと寄ってみた
だが、どの家に行っても怯えられるように追い払われた
まるで、厄介者を追い払うかのように
三淵
三淵
民家のおじさん
三淵
振り返ると、少し小汚いおじさんが立っていた
民家のおじさん
三淵
民家のおじさん
三淵
民家のおじさん
民家のおじさん
三淵
三淵
民家のおじさん
三淵
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
おじさんは淡々と話を進める
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
だから…あの時あの影は泣きながら少年を食べていたのか…
自分と同じ目にあう少年を哀れんで
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
三淵
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
三淵
おじさんの言葉に驚いた
民家のおじさん
三淵
民家のおじさん
民家のおじさん
三淵
三淵
おじさんの言葉を理解できなかった
殺されたと言ってもおじさんは生きてる
……よな?
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
三淵
恐怖と理解できないところから私は怒鳴ってしまった
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
三淵
おじさんに言われて体を見ると大量の黒く長い髪の毛が私に絡まっていた
三淵
三淵
森を抜ける時私が蜘蛛の巣と思っていたのはバケモノの髪の毛だったのだ
民家のおじさん
三淵
恐怖から出た言葉
これが我が人生最後のセリフだった
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
民家のおじさん
影