光助
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不在着信
光助
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不在着信
朱音
おはよう。どうしたの?出られなくてごめんね。今起きたよ。
光助
何度も電話してごめん。
光助
大事な事だから。話聞いてくれる?
朱音
んー?なに?
光助
今日これから朱音の家に行くから待っててほしい。
朱音
え?光助仕事だよね?
朱音
わたしも仕事だよ?
光助
ごめん、今日は家にいてほしい。
朱音
会社休めないよ。迷惑かけちゃうよ。
光助
なにも聞かないで俺の言うことに従ってくれないか。朱音お願いだ。
朱音
…分かった。
光助
ありがとう
光助
ご家族はみんないる?
朱音
うん。父さんは遅めに出るらしいけど。母さんはパート休みらしい。理子は学校があるからしばらくしたら行くみたい。
光助
そっか。
光助
今向かってるから
朱音
うん。
7:35
光助
朱音。家にいるよな?
朱音
いるよー。
朱音
さっき会社に電話かけたよ。風邪だって言ったら有給でいいって。
朱音
毎日真面目に働いてると仮病もバレないねー。
光助
ごめんな。
朱音
んーん。大丈夫だよ。
朱音
今交通事故のニューステレビでやってるけどうちの近くっぽい。
光助
身近に事故は起こり得るんだね。
朱音
ね。気をつけなきゃ。
8:09
朱音
光助、今日は家から出なくて正解だったのかも。
光助
どうした?
朱音
また近くでひったくりだって。
光助
え?
朱音
しかも刃物で切りつけられたんだって。
光助
被害者は助かったの?
朱音
うん。腕を切られたけど命に別状はないって。
光助
よかったな。
朱音
うん。ほんと。
朱音
でも、犯人は捕まってないみたい。
光助
戸締まりちゃんと確認して。
朱音
うん。
朱音
なんだか物騒だね。
朱音
なんか親がさっきから静かだな。笑
光助
テレビ見てるんじゃない?
朱音
そうかもね。
朱音
しかも、真剣に?笑
光助
もう少しで着くよ。
朱音
顔洗ってない!てゆーか、着替える忘れてた!
光助
本当に風邪で休んだ気になってるやつじゃん。
朱音
あはは。
朱音
さすがに恋人と会うのに顔洗ってないのはまずい。
朱音
洗ってきまーす。
光助
別にいいのに。洗ってなくても。すっぴんだって可愛いし。
朱音
ちょっと!(;ω;)
光助
ほんとに!
朱音
化粧しまーす。
光助
なぜだ
光助
すっぴん可愛いのに
朱音
ないわ。笑
朱音
行ってきまーす。
光助
今最寄駅着いたよ。
光助
あと少しー
光助
おし。インターホン鳴らしまーす。
光助
あれ?いない?
光助
今出てきた人なに?誰?
光助
肩にぶつかってなにも言わなかったけど。
光助
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不在着信
光助
あれ?ご両親もいないの?入るよ?
光助
入りますよ。
家の中へと踏み出すと、目の前にある光景にただただ呆然と立ち尽くすことしかできなかった
生々しいにおいに包まれた居間には池のように血だまりが出来ていて
人としての扱いを忘れられたかのような、両親と朱音の無残な姿がそこにあった
朱音は両親の上に重ねられている
顔は確認できない
体型でしか判断出来ない
どうしてここまで惨たらしい所業が出来るのだろうか
どうしたら朱音を助けられるのだろうか
回数を重ねるごとにどんどん惨くて酷い死に方している事に気がついた
光助
俺はどうしたらいい?
光助
どうやったら明日朱音といられる?
光助
あかね
光助
あかね