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不思議な夢をみた

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不思議な夢をみた

1 - 不思議な夢をみた

♥

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2018年09月07日

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少し不思議な夢をみた

こっちをみて微笑む彼女

僕に彼女なんていたっけな

ごめんね

忙しいのに

わざわざ来てもらって

彼女

いいんだよ

彼女

私がしたくてしてるんだから

彼女

風邪ひいたときぐらいゆっくり休みなさい!!

ありがとー!

ほんと助かるよ

彼女

もうちょいでおかゆできるけんね!

彼女

はい!できたー!

熱っ

ちょっと待って、

熱いから!!!

彼女

えへへ

えへへじゃねぇよ!

何気ない日々

彼女

美味しいでしょー!

ほんとだ

悔しいけど美味しいよ

彼女

悔しいってなによ!

彼女

素直になりなさい

はーい

そうだ、

楽しかったんだ

あの何気ない日々が

彼女

お仕事おつかれー!

いやーやっぱり病み上がりはきついね

彼女

大丈夫?

彼女

怪我とかなかった?

大丈夫だよ!心配ありがとう

彼女

あっ

彼女

料理できとるけん座っといてー

はーい

そうだ、

彼女は時々方言が出るんだった

それが可愛いくて仕方なかった

彼女

なーに

彼女

ニヤケてんの!

気のせいだよ

彼女

冷めないうちに食べてね!

彼女は料理が得意だった

そんな気がする、、、

今日めっちゃ寒いらしい

彼女

らしいねー

厚着して行かなきゃ

彼女

そうだねー

――――――――――――――――

彼女

二人で観覧車なんて夢みたい

ほんとにねー!

もう死んでもいいわー

彼女

それはダメだよ!!

いや、冗談だって

彼女

これからもっと幸せになるんだから

お腹を擦りながら

彼女は言う

彼女の目は潤んでいるように見えた

彼女

ちょっと買い物してくるね

僕も行くよ

彼女

いや、大丈夫!

彼女

ちょっとゆっくり見たいものもあるし

彼女

じゃあねー

彼女

いってきまーす

いってらっしゃい!

二時間後

まだかな

さらに二時間後

すでに日は落ちていた

やっぱり遅い

流石に迎えに行くかー

渋滞した車

鳴り響くサイレン

嫌な予感がした

不在着信

不在着信

不在着信

不在着信

なんで出ないんだよ

彼女

どうしたの??

はぁ

よかった

遅いから心配したよ!

彼女

ごめんね

彼女

ちょっと本屋でみたいものがあって

二人でゆっくり家まで帰った

とても寒い日だった

雪がちらほら舞い出した

彼女が持つビニール袋の中には

ウエディングドレスを纏った女性が表紙を飾る雑誌

彼女の手を強く握り返した

――――――――――――――――

はぁ

もう朝か

けたたましくアラームが鳴る

ご飯作らないと、、、

狭い部屋に朝日が射す

行ってきます

もちろん返事はない

不思議な夢をみた

ふと、そんな気がした

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