朱音
あの、初めまして
向葵
はじめまして
向葵
向葵です!よろしく
朱音
私、朱音。よろしく
向葵
私たち本当にはじめましてでいいのかな?
朱音
あ、ごめんなさい
朱音
どっかで会ったことあったっけ?
向葵
ううん。そういうわけじゃないんだけど、、、
向葵
なんとなくね
向葵
はじめてって感じがしなくって
朱音
うん。私も、
朱音
なんでだろうね
向葵
前世でも仲よかったのかも
朱音
そういうの信じてるんだ
向葵
だって、行ったはずのないところををなんとなく知ってたとか、この会話したことあるとか、そういうのない?
朱音
ん。
朱音
あんまりないけど、、、
朱音
なんか、あれってときあるかも
向葵
でしょ
朱音
でもそれはやっぱり、どっかで見たり聞いたりしたことなんだよ
向葵
どうかな?
朱音
え?
向葵
あなたの誕生日知ってる
朱音
言ってみなよ
向葵
6月27日
朱音
嘘ッ
朱音
でもそれは、他の子から聞けるし
向葵
好きな色は赤って言ってるけど、本当は青
向葵
家族にも秘密にしてるけど、小学生の中学生の頃から2組の中谷くんと付き合ってる
朱音
なんで知ってるの?
向葵
あなたのことならよく知ってる
向葵
大昔から
朱音
え?
向葵
ずっとこの日を待ってた
向葵
今までは、あなたも記憶をなくしてなかった
向葵
いつも長生きして
朱音
え?
向葵
あなたのほうが人の心を読むのが上手だった
向葵
でも、今は私のほうができるみたいね
朱音
ねぇ、冗談キツイよ
朱音
なんの話?
向葵
あなたは忘れても、私は忘れない
向葵
たまには、私より先に死んで
向葵
親友だもんね