作者
このお話は私が聞いたことのある都市伝説です。
もしかしたらご存知の方もいるかもしれませんね。
もし良かったら最後まで見ていってください。
それでは…最終列車が発車いたします。あなたはご乗車になりますか?

とある駅で最終電車が発車した後、ものの数十秒でもう1本列車がやってくるという
予定表に記されていない列車…この列車は一体どこに連れていくつもりでしょうか
しゅうや
くっそー!終電間に合わなかった!

しゅうや
今のままじゃタクシーか歩き…でも金はないしタクシーは無理だし、歩きはだるいしなぁ

しゅうや
もうどっかのネカフェでも行って一泊するか…

アナウンス「列車がまいります。黄色い線までお下がりください。」
しゅうや
え?電車まだ残ってたのか?

しゅうや
あれ?でも予定表にはない電車…まあいっか、これで帰れるし

しゅうや
(人はあんまり乗ってないんだな…)

しゅうや
(!?子供まで乗ってる!?こんな時間に何やってんだよ…)

老人
おやおや、お兄さん、随分急いでたようじゃが、大丈夫かの?

しゅうや
あ、はい。大丈夫です。ご親切にどうもありがとうございます

老人
いやいや、この電車に若い者が乗ってくるなんて早々ないからのぉ

しゅうや
終電すぎたと思ったらまだ電車が残ってて助かりましたよ

しゅうや
もう家に帰るの諦めて一泊する予定でしたから

老人
ほう、それは大変じゃったのぉ

老人
しかし…お主、まだ生きておるよな?

しゅうや
え?まぁ、はい。生きてます

老人

老人
なぜ、黄泉へ行く列車に生者が乗っておるんじゃ?

しゅうや
…え?

老人
何じゃお主知らんかったのか?

老人
この列車は死者の乗る列車。そして、行き先は黄泉の国じゃ

しゅうや
えっ、じゃあ俺はどうなるんですか!?

老人
当然死者扱いじゃ。生きていても黄泉の国へ行けば死者と変わってしまう

しゅうや
そんな!困ります!俺にはまだ生きる理由もあるのに!

老人
ああ、そうそう。言い忘れておったがの。若人よ

老人
わしら死者は、生者がこの列車に乗っておるとき、黄泉の国へ引きずり込む役割をしておるのじゃ

老人
つまりじゃ

老人

老人
この列車に乗った瞬間、お主の死は決まっておるのじゃよ

老人
わしらと共に黄泉へ行こうぞ…

しゅうや
い、いやだ…!まだ俺は死にたくない!

こども
おにいちゃん。一緒に行こうよオオオォ!

しゅうや
いやだ!誰か助けて…

後日、ニュースで突然人が行方不明になるという不可解な事件が相次いで発生した
あなた方も、もし終電後に列車が来ても乗らないようにしてください
もしかしたらその列車は、帰る電車ではなくこの世を去る電車かも知れません