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タイチ
なあ、あんま気にすんなよ
タイチ
あれは事故だろ。仕方ない事だろ
タイチ
運命なんだよ。きっと
ユウゴ
そんなこと言われても俺が殺したのに変わりはないし、悪いことに変わりもない
タイチ
お前のボールがたまたま頭にあたって死んでしまった。デッドボールだから仕方ないさ
タイチ
野球界ならあることだろ
ユウゴ
あること？人を殺すのが普通にあるって言うのか！
タイチ
そういう事じゃねえよ。デッドボール事故なんて少なくもない
ユウゴ
悔しいよ。
タイチ
死んじまったからな。悔しさならあるだろうな
ユウゴ
違う
タイチ
ああ、お前の嫌いなチームだったけどライバルだったもんな。
ユウゴ
違う
タイチ
何が違うんだよ
ユウゴ
明日もあのチームと練習試合だったじゃん
タイチ
ああ、明日試合中止になるからな。それで悔しいのか
ユウゴ
違う
タイチ
何がだよ！はっきり言えよ
ユウゴ
俺あの投手嫌いでさ。わざとデットボールにしたんだ
タイチ
は？
ユウゴ
でも死ぬなんて思わなかった。
ユウゴ
もっといたぶって殺すつもりだった
ユウゴ
一撃で殺したこと腕が憎い。そして甚振れなくて悔しい
タイチ
お前…
タイチ
じゃあ、
タイチ
わざと頭に当てたってことかよ！
ユウゴ
そうだよ。
ユウゴ
嫌いな選手はこれからもこうして消していくつもりさ。
ユウゴ
鬱陶しいじゃん
タイチ
同じ投手として、エースを譲った立場として、俺はお前が憎いよ
ユウゴ
俺もお前が憎いよ。
ユウゴ
だからお前も
ユウゴ
今日死んだ投手のように
ユウゴ
野球で殺してやるよ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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