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そして私はできるだけ胸を張って、ピンと背筋を伸ばして部屋に入った。するとみんなの視線が私へと向く。でもその視線は恐怖と怯えだった。小さい子多っ⁉多分こういう子たちをショタっていうのかな?

柘榴

えっと、新しく審神者になった夜宮柘榴です。審神者って役職には付いてるけど…みんなを幸せに、楽しく安心して暮らせるようにしたいだけです。前任みたいなことは絶対しません!

私の言葉に疑うような視線を向けてくるショタたち。まあそりゃそうなるよね。前任に暴力を振るわれ続けてきたもんね。

なあ、なに隠してる?

柘榴

隠してる?何のこと?

武器、持ってんだろ。全部置け

柘榴

っ⁉分かったわ

鯰尾藤四郎

薬研っ

なんでだ?武器を持ってるのはおかしいだろ

彼は私が武器を出すのを促すように刀を向けてきた。そして私は大太刀と大切な短刀と魔符の入った収納石を足元へ置いた。ほんとは呪物とかもあるけど下手したら大変なことになるからさすがにいいよね?

柘榴

…これで全部

一体どこにこんだけ持ってたんだ

柘榴

ポケットに入れてた

薬研藤四郎

入らねえだろ。で、この石はなんだ?

そう言って彼が収納石を拾い問うてきた。

柘榴

それは収納石って言って中にいろいろなものが入るの。それに入ってるのは全部魔符だから扱いには気をつけてね。下手に霊力注ぎ込んで魔符が全部発動したらこの本丸の空間ごと消え失せるどころか現世にも影響あるかもだから。

なんでそんなもん持ってんだよ

柘榴

職業柄、かな?後御身用に

そうか、ならいい

確かに今までとは違うな

そう言って元の場所に収納石を置き刀を下した。そして彼は元居た場所に戻った。そして私は来派ヘ目配せをする。するとすぐに入ってきた。そしてその途端みんなの視線が一斉に来派に集まった。

蛍丸

主!なんで刀向けられたときに合図しなかったの!?

柘榴

だって合図したらあの子が無事では済まなさそうだったんだもん

明石国行

というか主はんそんな危険なモンもってはったんか

柘榴

職業柄ね

愛染国俊

だから主さんは堂々としていられたんだな

柘榴

そうかもね

愛染国俊

あっ、これ

そう言って愛染が置いた武器を拾い上げて渡してくれた。

柘榴

ありがと!

会話にひと段落つくと「なんで来派が…」「手入れ済み…」などと聞こえてきた。

蛍丸

俺たちは主側だから

蛍のたった一言。でも効果は絶大でみんなが唖然とした。

あんなに審神者に酷い扱いを受けた来派がつくなんて…お前、一体何者だ?

黒髪の背が高めのショタが疑いと警戒と恐怖の目でこちらに問いかけてきた。

柘榴

えっと?私はちょっと霊力が高いだけのただのごくごく普通の一般人だよ?

そんなわけないだろ(小声)

なんだか重たい空気の中鯰尾がためらいがちに口を開いた

鯰尾藤四郎

とりあえず、話は後にしてさ、手入れしてもらおう!

柘榴

そうだね!手入れしてほしい人は遠慮なく言って!

僕、痛くて辛くてもう嫌で…お願いできますか?

五虎退……

痛くて辛くて泣いているこの子は五虎退というらしい

柘榴

分かった!じゃあまず五虎退君から手入れしよ!

五虎退

え、いいんですか?

柘榴

もちろん!もう痛くてつらい思いなんて二度とさせないからね?…

そういって私は彼に近づき優しくキスをした

五虎退

……!

お前っ!何してっ

鯰尾藤四郎

これが手入れなんだよ

今にもこちらにつかみかかりそうな黒髪の子を鯰尾が肩をつかんで止める。そして鯰尾の言葉を聞いて俯いてしまった。

柘榴

ん…

キスをしていると、見る間に痛々しい傷が癒えていく。

柘榴

はい!終わりだよ!

五虎退

わあ、もう痛くないです

傷が治った自分の体を見て安心する五虎退。私もその姿を見て安心した。こちらを見て微笑む五虎退に私も微笑みを返す。

五虎退

ありがとうございました…もう痛くないです

柘榴

それならよかった、今度からは痛かったり辛かったりしたらすぐに言ってね

五虎退

わかりました

柘榴

いい子だね~

そういって五虎退の頭を撫でる

五虎退

えへへ、あったかいです

ちょっと、ほんとに信じていいの?

四天王が突然ブラック本丸の審神者をやることになりました

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コメント

5

ユーザー

小説書くのはいいけど、無理しすぎないようにね。byセト

ユーザー

やっほ~!時間ができたから読みに来たリア友(多分これ友達の小説のはず!)のアイルだよ!読んでみたけどこれ想像してたよりも面白いね!(いい意味で)これからも楽しみにしてるね!

ユーザー
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