初兎side
プルルルル、部屋に響くでんわのコール音
S.
電話の相手はすちくん
俺はどうしても彼に、伝えなきゃいけない事があるんだ
S.
S.
S.
S.
返事はない、いや、答えてくれる訳がない
分かりきっている事だ
だから、 すちくんの返事を待たずに
言いたいことを伝える
S.
S.
すちくんは間の抜けた声を出して、驚いていた
いむくんに会わせろ、とでも言われると思ってたのだろう
だから、お願いされるなんて考えてもないに違いない
S.
S.
S.
俺が水族館の後からずっと考えて出した答え
S.
すちくんは何秒かの沈黙を置いて
ゆっくりと話し始める
S.
S.
S.
S.
S.
S.
S.
いむくんを見つけて、家に住ませてくれたのが
すちくんで、本当に良かった
いむくんが最後にくれたネックレスをそっと握る
はやく、迎えに行けるように頑張ろう
いむくんに会う時は
また、君が俺のことを
自慢の相方だと胸を張って言ってくれる姿で居たいな。
暇72 side
昨日は、犯人について何も分からなかった
でも、すちが触れちゃいけないと言うなら
もう、犯人について触れることはできない
結局何も分からないままなのだ
でも、一つだけわかったことがある
きっと、ほとけを笑顔にする方法は
犯人を捕まえることだけじゃないんだって
H.
元気よくほとけに話しかける
もちろん、笑顔も忘れずに
H.
笑いながら答えるほとけ
ほら、こうやって少しずつでも
笑顔にしていける
ゆっくりでもいいから笑おう、ほとけ……!
俺が笑わせるからさ。
すちside
数時間前、初兎くんから電話がきた
いむくんを迎えに行くって言ってた
その声はすごく真剣だった
ひまちゃんもほとけくんを笑顔にしようと
いろんな所に連れ回しているっぽい
S.
S.
まずは、"あの人"にメールをしよう
そうやって、ほとけくんを幸せにするために
みんなが動き出した
ほとけside
すちくんの家に住み始めてから
何日かが過ぎていった
すちくんの家は相変わらず楽しくて
1日1日があっという間だった
でも、1人になると、どうしても思い出してしまう
いれいすのこと、メンバーのこと
H.
H.
H.
H.
机に座ってパソコンを立ち上げる
僕のアカウントを乗っ取た犯人が
自分の予想と正しかったか確かめよう
今まで、信じたくなくて目を背けてたことにも
向き合っていく……そして、
あの日、狂わされた人生を
また、1からスタートさせるんだ。
リリン
リリン
リリン
リリン
リリン
リリン
リリン
𝐧𝐞𝐱𝐭…♡800
コメント
61件
時差コメント失礼します! ファンマ他の人のもつけてるんですけどリリンさんのもつけさせていただきます! 応援してます!
神作者様〜(´;ω;`)