椿
やぁ
椿
頑張って終わらせるって
椿
どうぞ
利津
あの…
利津
あれ?
利津
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!
満
ん?先生?
利津
あ、あの…
満
ふぎゃぁぁ!女なんて連れ込んでぇぇぇ!
利津
いや、私は紫呉兄さんの親戚の者で…
満
親戚?!そんな見え透いた嘘を!
利津
いや、嘘じゃ…
満
先生!出てきてください!
満
出来てるんでしょ!?早く出てきてください!
満
出来てるんでしょぉお?
利津
出来てません!
満
そんな、できてないなんて…
満
原稿が…
利津
え?
利津
原稿?
利津
あ、あの…
満
お父様お母様先立つ不幸をお許しください
利津
ええええええええ!
利津
それは一体、!?
満
遺書です
満
原稿が出来てないのなら最早死ぬしかありません
満
あぁあの世では欲しいな原稿…
透
みっちゃんさん!
利津
へ?
紫呉
やぁみっちゃんご機嫌よう〜
満
せ、せ、せ、先生!
なんで普通に出てきてくれないんですか!?
なんで普通に出てきてくれないんですか!?
紫呉
あははなんでだろうね〜
満
で、先生!原稿!原稿は!?
紫呉
もちろんあるとも!
紫呉
はい!
満
!!!
満
ありがとうございますぅぅ
満
できてるぅ
利津
あ、あの
利津
こと方は?
透
みっちゃんさんは紫呉さんお仕事の担当さんです
利津
へ!?
利津
すいません!仕事の担当の人だと知らずに!ごめんなさぁぁぁぁい!
ベチャ
3人 あ…
満
ゃぁぁぁぁぁ!
チーん
透
みっちゃんさん!?
由希
あーあ
利津
いやぁぁぁぁ!
夾
ん?おい何やってんだ!?
利津
はぁ、神様仏様私の罪を許すことなかれ
透
みっちゃんさん!
紫呉
あらら…
利津
担当さんが命より大事な原稿を無きものにしてしまいました
利津
最早死を持って償う他手立てはありません
透
あわわあわわ
由希
本田さん落ち着いて
利津
更には私は皆さんの期待を無惨に打ち破りました
利津
何度もチャンスをくれたのに…
利津
あぁ、どうしていつもから回って周りを困らせ迷惑をかけてばかりなのでしょう?
紫呉
今はまさにその状況なんだけど…
透
りっちゃんさん!皆さん気にしてないので降りてきてください!
利津
いえ、ずっとこうなんです
利津
子供の頃から…物の怪憑きってだけで迷惑をかけてるのに…
利津
尚且つ弱虫で軟弱でドジばかりして両親はいつも私のせいで謝ってばかり
利津
いっそ、いっそ私のような人間は世を儚むべき人間なのかもしれないのに
利津
その根性すらありません
利津
あぁわたしは何の役にも立たないのに生に対しては人一倍図太いのです
利津
そんな自分が腹立たしい
透
そんな根性要りませんよ!
利津
…!
由希
本田さん!
夾
あいついつの間に、!
透
図太くていいじゃないですか!
透
だって人は生きているから
透
生きてるからこそそうやって泣いたり悩んだり喜んだり…
利津
でも生きてるだけで…私なんかこんな世に生まれた意味なんてない…
透
見つけようとしてるんですよ!
透
きっと心の中から見つけ出そうとしてるのですよ
透
生まれた理由を…自分の力で!
透
だって…最初から理由を持って生まれてくる人なんていないのかもしれないって
透
自分の力で見つけ出して自分で決めるかもしれないって思うから
ズルッ
透
うわっ
由希
本田さん!!
利津
透さん!
透
例えば…夢や仕事や誰かの中に自分で見つけられる理由は曖昧で不確かで不安定かもしれないけど
透
(無くしてしまうこともあるかもしれないけど)
透
生きてる限りはやっぱり理由が欲しいです
透
欲しいです私も
透
それで出来ればできることなら私は誰かの中に見つけたいです
透
(誰かの為に…生きられるような自分に…)
透
だから、だから良いんですよ図太くだって
透
だって図太く生きていたらいつか誰かと一緒にいたいって思える人に会えるかもしれませんから!
利津
見つけられるかな?
利津
こんな私でも…
利津
いつか、見つかるといいな…
利津
できることならやっぱり私も誰かのためならいいなっ
椿
終わり
椿
多分明日で利津のところは終わると思う
椿
じゃあね






