光が眩しく目を開ける
赤
ぁ、ないくんおはよ
桃
ぉにぃちゃ...
赤
まだ眠いね
爽やかな笑顔をこちらに向け 頭を優しく撫でてくれる
青
ないこたんおはよ!
桃
ぃふさ、?
声がした方を見るといふさんが にこにこしながら俺の顔を見ている
赤
まろおはよ〜
青
ないこ今日も可愛ええな〜
りうらの挨拶をフル無視し頭を撫でてくる
赤
ちょっと?挨拶したんだけど
聞こえてない?
聞こえてない?
赤
聴力おじいちゃんかな〜?
怒ったりうらが煽り口調で言う
青
お子ちゃまは黙ってろや
俺はないこに挨拶したんや
俺はないこに挨拶したんや
赤
はぁ!?お子ちゃまじゃないし!
青
お子ちゃまやろ
黄
なに朝っぱらから喧嘩してんねん
桃
ゆ〜すけさ、おはよぉござます
黄
はい、おはようございます
黄
ないこは挨拶できてえらいな〜
挨拶できたからご飯食べよな〜
挨拶できたからご飯食べよな〜
そう言いゆうすけさんは二人を無視し 俺を抱っこする
桃
ゆ〜すけさんのご飯好き
黄
ありがとうな〜
朝からゆうすけさんに頭を撫でてもらい 俺のテンションは最高潮だ
ゆうすけさんに連れてこられたのは 座布団が数枚と机が幾つか置かれた和室
桃
わぁっ
机の上には既にゆうすけさんが作った 朝食が並べられていた
黄
目輝かせて可愛ええな
桃
美味しそうだから
黄
ほなここで食べよな〜
桃
はい!
昨日の昼から何も食べていなかった俺 目の前に食べ物があるだけで嬉しかった
赤
二人だけで朝ごはん食べるとか
ずるくない?!
ずるくない?!
青
抜け駆けせんで俺らも連れてけや!
ゆうすけさんに食べさせてもらっていると 大声で文句を言いながら お兄ちゃんといふさんが来た
黄
朝からしょうもないことで
喚いとるお前らが悪いんやろ
喚いとるお前らが悪いんやろ
ゆうすけさんのその言葉で 一連の騒動は幕を閉じた







