葉山
あかり
葉山
あかり
疲れた
何もしたくない
あかり
葉山
……彼みたいになれたら良かったのに
あなたになりたい
楽しい人生を生きたい
そう思っていると駅に着いた
葉山
あかり
ありがとう……そんな言葉は
いつから言い出したんだろう
期待に応えたくてずっとずっと一人でいた
あの頃の自分より少し変わったかもしれない
葉山
あかり
葉山
あかり
あんたり知らない
知らないことばかり
勉強ばかりだから
そんなチャラチャラした言葉なんて勉強に出てこない
だから知るはずもない
俺は人と喋らないから
でも前の俺は違う
葉山
あかり
葉山
あかり
葉山
あかり
葉山
あかり
もったいない…別れるなんてもったいないなその男って言われて、なんでか分からなかった
俺はその時立ち止まっていた
彼は俺より先にいたはずなのに振り向いて後頭部に両手を置いて
彼は
葉山
葉山
そう彼は言ってきた
初めてだった
そんなことを言われたのは
一緒にいて楽しいなんて初めてだった
一緒にいて楽しくないと言われるならまだしも
俺は笑は無いし泣かないんだぞ?
それでも一緒にいて楽しいって
葉山
葉山
そうあとから付け足してきた
みんな?本当にそうなのか?
葉山
葉山
葉山
葉山
彼は言ってきた
彼は最後に笑ってくれた
笑うと同時に…風が吹いた
その風は暖かかった、束ねていた髪の毛が揺れ
彼は少し頬を赤く染まっていた
何もかも土日とかは特に家から出ることもなかったから
勉強 勉強ばかりで
「勉強をしなさい」「1位を取りなさい」
いつもそう言われていたから
ここに来て……何度可愛いって言われただろうか
ここに来てよかった
そう思ったら
俺は口に出していた
あかり
葉山
その時彼はとても喜んでいた
葉山
あかり
自分が泣いていることに分からなかった
本当に泣いているのかを確かめるため目のしたに手をおくと
水が目から出ていた
これが泣くか……
久しぶりに泣いた
泣くことができても笑うことは出来ない
あかり
葉山
あかり
そう話していると赤司の家についた
葉山
あかり
彼は誰にでもあぁやって優しいんだろうな
そう思いながら家に入った
自分の部屋に入り
赤司がきた
赤司
あかり
赤司
あかり
赤司
あかり
赤司
あかり
赤司
赤司
赤司
あかり
赤司
あかり
赤司
あかり
赤司
あかり
赤司
あかり
赤司
あかり
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