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椿

今日は杞紗が出るよ

椿

それではどうぞ

由希

雨止みそうだね

由希

もう少し待っていようか

はい!

由希

そういえばもう少しで期末だね

…!うぅ

あ、ですがその前に生徒会の選考がありますね

由希

あー、

武井会長さんは後任にはぜひ由希くんをって言っていましたが

由希くんはやはりお嫌ですよね

由希

うん

由希

あの人、他の人も何を期待してるのか知らないけど勘違いしてて困る

由希

本当の俺なんてもっと、

もっと?

由希

なんでもない、なんでもないよ!

はい

…!何やら雨が止んできましたよ由希くん!

潑春

あ、由希だ

由希

ん?ハル!

潑春さん!?

潑春

何してんのこんな雨の中

由希

それはこっちのセリフだ

由希

びしょ濡れじゃないか

由希

もしかしてまた迷子か?

潑春

探し物

潑春

こいつ探してた

可愛い猫さんです!

由希

(言うと思った)

由希

本田さんこの子は虎だよ

え?

潑春

草摩杞紗 虎
噛まれると痛い

え?え?では虎ということは十二支の虎ということで?

初めまして!私は本田透と言いま…

ガブッ

ひゅわー、

由希

本田さん!

潑春

あ、

紫呉

あら、噛まれちゃったのね

は、はいぃ

び、ビックリしたです

由希

杞紗ちゃんと謝るんだ

あ、あの私は平気ですので

由希

杞紗!

紫呉

由希くんさっちゃんは喋らないよ

え?

潑春

話せないんだ

潑春

中学入学して暫く経った頃からプッツリ

潑春

とりにぃが言うには心の問題が原因だって

潑春

言葉を封じ込めちゃったんだって

潑春

そんなこんなで話さなくなって不登校になって

潑春

終いには今日家からいなくなっていた

ぇぇえ!?

潑春

だから探してた

潑春

見つけた時虎になっててビックリした

異性の方とぶつかって?

潑春

単に弱っただけみたい

由希

で結局何があってそういうことになったの?

潑春

あれ

あれ?

潑春

いじめ

…!

ガブッ

ほわぁぉぁぁ!

潑春

いてぇよなに?怒ってんの?

潑春

余計なこと話すなってのか?

潑春

ふざけんなよお前

潑春

こっちはどれだけ心配したと思ってんだ?

潑春

お前の親もきっと今頃そこらじゅう探し回ってると思うぞ

ど、どうしましょう

あ、潑春さん血が、!

あわわ

紫呉

落ち着いて

紫呉

落ち着いて透くんそんな遠くには行かないから

それでは私は杞紗さんのところへ、!

紫呉

落ち着いてよ透くん

潑春

先生が落ち着きすぎだよ

紫呉

はーくんさりげなくブラックになってる?

潑春

ううん痛くてムッとしてるだけ

潑春

しょうがねぇな杞紗のやつ

由希

なんか随分気にかかるんだな

由希

そんな仲良かったっけ?

2人 ヤキモチ?

由希

違う!

紫呉

つれないねぇ

潑春

由希

(こいつら…)

潑春

似てるから放っておけないだけ

潑春

1度何も話さなくなった由希に

潑春

ぎゅうって身体縮めて沈黙して

潑春

そうやって自分を守るしか無かった由希に似ているから

由希

やめろよ!

紫呉

そんなに怒ることかい?

由希

怒ることだ!

紫呉

恥ずかしいの?

潑春

そうやって火に油を注ぐのは先生の悪い癖だ

紫呉

ほほ、これ性分なり

杞紗さん!

杞紗(虎ver.)

!?

こちらにいらしたのですね杞紗さ、

ガブッ

い、痛くないです痛くないです本当に一つも

ほんとにお家の中入りませんか杞紗さん?

杞紗の母

杞紗…

ん?あ、あの…

杞紗の母

杞紗お母さん探したのよ

…!

杞紗の母

紫呉さんがねわざわざ連絡してくれたのよ

杞紗の母

ねぇあなたなにやってんの?

杞紗の母

周りに迷惑かけて何してんの?何考えてるの?お母さん困らせて楽しい?

…!

杞紗の母

ねぇなんでいじめになってたこと言わなかったの?

杞紗の母

なんで家出なんてするの?

杞紗の母

どうして何も言わないの?

杞紗の母

もう疲れた

杞紗の母

もう嫌

言えないです

いじめられてるなんてやっぱり言いずらいです

私も言えなかったです

でもしばらく経って知られてしまってその時私は馬鹿みたく謝ってしまって何かとても情けなくて

いじめられるような自分が情けなく思えてきてその事をお母さんに知られたのが情けなくて

もし嫌われたらどうしようと考えたら怖くて…

由希

(怖くてそんな自分を見せたくなくて)

由希

(必死に虚勢を張って隠した)

由希

(そんな自分がもっと情なくて恥ずかしくて)

だからお母さんに大丈夫だよって言ってもらった時とても安心したです

恥ずかしくないって言ってもらったのがとても安心してまた泣いてしまったです

杞紗さんも同じ気持ちなのかもです

嫌われたくなかったんですよ

お母さんが大好きだから言えなかったんですよ

ボフン

杞紗

うぅ、

椿

…そうか、杞紗が…僕も気づいてやれなかった

杞紗の母

はい、、

椿

これからは暫く休むといいよ

椿

あとは由希達に任せましょう

杞紗の母

ありがとうございます椿様

椿

君は頑張ってるんだから大丈夫だよ

杞紗の母

ありがとうございます

椿

(もしかしたら透くん君が杞紗の光になれるのかもしれないね)

椿

(僕も君に助けられたけどそれは忘れてるみたいだね)

椿

長かったね

椿

明日も長いかもだって

椿

それじゃあまたね

フルーツバスケット

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