暫くすると、青い空には薄暗い雲がかかっていた
その雲は、青い空を隠し、太陽を隠し
俺の心も、暗くしていって
この世界を濡らしていった
気付いたら走り出していて
小さめの公園にいた
桜の樹がある、思い出が詰まった公園に
tg.
此処は、みんなとよく遊んだ公園
待ち合わせ場所にしたり
そのまま公園で遊んだり
tg.
tg.
tg.
tg.
tg.
そう言葉に出すとより実感して
目から水が溢れ出てきた
その行き場のない涙は
“カラダ”の存在しない俺から出た涙は
す~っと消えていった
昔、死んだ人は黄泉の国へ逝くと聞いた
心残りがない人が逝ける、とも
俺は心残りがあるからまだ逝けないのだろうか
tg.
tg.
トラックの運転手に対する文句を言おうとしたら
目の前に複数の人影があった
そしてみんなは、いつの間にか晴れた空に向かって
「ありがとう」
「大好きだよ」
ただ2つの言葉を叫んだ
tg.
tg.
tg.
みんなには届かなくても
tg.
tg.
俺の意思を伝えたい
言葉にしたい
tg.
tg.
困ったときや、悲しかったとき
ずっと側にいてくれた
tg.
その優しさが信じられないときもあった…
ずっと、そのことを謝りたかった
そして、恥ずかしくてずっと言えなかった言葉
これを言うのが心残りだったのかもしれない
もしかしたら
言ってすぐ黄泉へ行くかもしれない
だから…敢えて
言葉にしたいんだ
tg.
tg.
tg.
tg.
tg.
これが俺の、最後の願い
コメント
8件
泣くってぇ… 神作すぎだよぉぉぉ( ߹ㅁ߹)
あ、やば最高....
あれ、おかしいな…目から雨が降ってきた…