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あゆみ
磨き終えた風呂場の床を眺めつつ、ブラシ片手に金鞠天弓は汗をぬぐった。 この4月で高校生になる。が、身長は157に満たなく、同年代男子と比較してもかなり小柄な体躯。顔も幼さを残している。
ここは彼の母親が経営している共同住宅、百鬼夜荘。築五十年は経過しており、風呂トイレも共有。今時のシェアハウスなどという響きより、下宿所というのに近い趣の建物である。
空になったシャンプーも詰替え用のモノを入れて満タンにしたし、排水口の余計な毛などもきちんと取っ払った。
あゆみ
あんり
あゆみ
驚いて見返すとすぐ後に立っていたのは、住人の一人、ナメ山アンリだった。
あんり
あゆみ
あんり
言われてあゆみは答えに窮して立ち尽くしてしまう。そうこうしている内にアンリはスルリと更に身を寄せてきた。
あゆみ
あんり
何故に彼がここまで責めてられているのか説明が必要だろう。 この共同住宅は金鞠家の人々以外全員、 妖怪が住む特殊な共同住宅だった。
そして、彼女はアカナメという妖怪なのだ。 特に、風呂場にたまった垢を舐めるのが大好きなのである。
あゆみ
彼女が舐めた後には何かぬらぬらしたものが残る。 唾液とは違うらしい。人にはない彼女ら種族特有の分泌液のようだ。
それも母親に言わせると「アンリちゃんの舐めた後って、洗剤使うより綺麗になるのよ。便利ね~」
しかしながら、だ。彼女は人としての見目はかなり魅力的である。 むっちりたした豊満な体型。今の格好は黒のタンクトップにホットパンツと肌の露出が多い服装。思春期真っ只中の少年にはいささか刺激的過ぎた
あゆみ
あんり
あゆみ
あんり
あゆみ
何を? という言葉を待つこと無く、 彼女は突然後ろに回り身をぴったりと寄せてきた。 そして、手を前に回しガッチリとホールドする。
あゆみ
豊満な彼女の肉体がぴったりとくっつき、否が応でも背中にそれを感じざるを得ない。
彼女の方はというと完全に獲物を狙う目になりながら、 種族特有の長い舌をニュルンと伸ばした。
その大きさは一メートルにも達しようとしている。
あんり
あゆみ
乾いた声で返すのがやっとだが、彼女はお構いなし。
あんり
もうだめだ。恐怖と、若干の期待に胸を高鳴らせつつ目をつぶる。
ひみか
突然ビシッという音が耳を突く、同時に背中にひんやりとした感触がした。
あんり
突然上がった声に驚いて振り向くと そこには氷漬けになったアンリの姿があった。