コメント
4件
最後の最後まで感動させてくれる… 「当たり前」って普段過ごしていたらそんなに大したことないのかもしれないけど、もし自分や友達、家族、環境に何らかの変化があったらその「当たり前」って当たり前じゃなくなるんだよな…当たり前って最高だよね! 島の環境が見違えるほど綺麗になってて良かった!本当に良かった! アマラのあの文を見る限り本当に元気そうw なんかルカとレッド、この事件の後からなんか成長した?気のせいかも知れないけどなんか考え方とか話す内容?とかちょっと大人に近づいた感じがする!
うわぁっ!良かった……!良かったよっ……! 終わるのはすごく……すごく辛いけど……いい話だったねっ……!おめでとう御座いますっ……! フェデラーは……まぁ、ザマァと言っておきましょうかw過去に囚われたままになっちゃったんだね…… ルカは戻る事にしたのか……ルカの学校生活的なのも見てみたかったけどwまぁそれも一つの生き方だろうし、この話の題名の意味でもある【過去からの脱出】を果たしたからこその選択肢かもしれないしね! なんて事ない日常こそがとても尊いモノ……忘れそうになるけどほんとそうだよね……うん……大事にしないとって考えさせられたよ! アマラは最後までアマラだったね……www レッド君はもう過去に囚われず生きて行くんだね……!頑張れ! そういえば最後の帽子……なんかの伏線回収か何かなのかな……? にしても島の新たな統治者の“青年”……うーん半分願望混じってるけど……シグレであって欲しいなぁ……シグレ生きてて欲しいし、エリート兵の中でもめちゃくちゃ偉かったっぽかったし 本当に素晴らしい作品をありがとうございました……!ステラ様……! (長文失礼)
わー!! めちゃめちゃ泣ける😭 当たり前だと思ってた毎日が そうじゃない… この作品で色んなことを 学ばさせて頂きましたっ! ほんとに完結お疲れ様ですっ👏🏻 完結しても良ければ仲良くしてくださると嬉しいです😳💕
中級兵
1人の中級兵が思い切り床を叩きつける
中級兵
中級兵2
中級兵2
もう1人の兵は肩を落としながら立ち尽くしていた
中級兵
中級兵2
中級兵2
中級兵
中級兵2
兵士2人は床に寝転ぶ
中級兵
中級兵2
中級兵
無言で天井を見上げる
中級兵
中級兵
中級兵
中級兵の男は神妙な顔つきで言葉をポツリポツリと零す
中級兵
中級兵2
中級兵
あの出来事から1ヶ月が経った
なんやかんやいつも通り学校が始まり、毎日授業ばかりの日々
まさか、島から脱出した次の日から校庭1000周ダッシュが始まるとは思いもしなかった
だけど、今まで気づきもしなかった事に気がついた
「いつも通り」と言うものは気づかないだけで大切な物だったという事
校庭1000周ダッシュは、信じられない程に楽しかった
ルカはあれからスクール内の空き教室内で暮らしていた
毎日新しい物に触れ、新しい知識を得ている
閉鎖的な環境から解放された反動か、勉強を苦ともせず楽しんでいた
だが、彼は時折寂しげな表情を見せる
そして物思いに耽っている
島の騒ぎに関しては、後にニュースで大々的に取り上げられた
「突然失踪した行方不明者達が帰って来た」
なんて事が起きたらそありゃあ大騒ぎだよな
それと同時に問題視されたのは
島についての事
行方不明者が救出された後、政府は島についての調査を開始した
そこで人々が目の当たりにしたのは古びた街並み、爆破された巨大建造物
そして下民と呼ばれ差別された人々
そして政府は島の有権者と交渉の上、支援を開始する事にした………らしい
今は差別された人々の保護などが重点的に行われているらしい
中級兵共の組織がどうなったかは未だに分かっていない
でもきっと、問題視されればすぐさま解体だろうな
島は今、確実に再建への動きが始まっている
あの島は、変わろうとしている
あれからシグレやアマラ、そしてフェデラーがどうなったかという話は一切聞いていない
時折アマラの通信機をコツコツと叩いたりするが、何の返答も無い
受話器からふざけた声が聞こえるなんて事もなかった
彼らの顔を思い浮かべながら、今日もぼんやりと寝転んでいた
ミスターレッド
ミスターレッド
草地に寝転びながら呑気にあくびをする
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
ブルーは呆れた表情を浮かべながらレッドの元へ歩み寄る
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターブルー
ブルーもレッドの横に仰向けで寝転ぶ
ミスターブルー
ミスターレッド
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
ブルーは唇を噛み締める
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
ブルーは僅かに微笑む
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターブルー
ブルーがガバっと身を起こし、戦闘体制を取るようなポーズをする
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターブルー
ミスターレッド
レッドも物凄い勢いで身を起こす
ミスターレッド
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
すまない先生
背後には音もなくすまない先生が立っていた
ミスターレッド
すまない先生
すまない先生
ミスターレッド
レッドは無言で走り出した
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
その後無事にすまない先生に捕まり、2人揃って説教された
数時間後
ミスターブルー
ミスターブルー
すまない先生にボコボコにされ、顔面を腫らしたブルーが背後から話かけてくる
ミスターレッド
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターブルー
ミスターレッド
ブルーは手を軽く振りながら一足早くレッドの前を行く
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドは軽く走り始める
ミスターレッド
レッドは若干地面を踏む速度を速くさせる
レッドは学校へと走り出した
ミスターレッド
学校に着くとすぐに、校門の前に佇むルカの姿が目に入った
ルカ
レッドがやって来た事にすぐにルカが気づく
ルカは手をブンブンとレッドに向けて振っている
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ルカは少し神妙な面持ちをしていた
レッドはルカの後に続き、歩き始める
屋上
2人は屋上の柵に寄りかかる形で話し始める
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
2人は暫し黙り込む
心地よい風に吹かれる
油断すれば眠ってしまいそうな程に心地が良かった
ルカ
ルカ
ルカが口を開く
ルカ
ルカ
ミスターレッド
衝撃的な一言に思わず口をぽかんと開けてしまう
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ルカは言葉が出てこなかったのか迷いながら一言言葉を呟いた
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ルカは数秒の間黙り込む
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
再び沈黙が襲う
レッドがボソリと呟く
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカは小さくレッドの名を呟いた
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカはビシッと敬礼ポーズの様なものをしながら笑みを浮かべた
翌日
レッドとルカは政府から用意された船へと乗り込み、早速島へと向かった
島には約3時間程で到着するらしい
海の波にゆっくりと揺られながら海を渡る
空から降り注ぐ光が海に反射して光り輝いている
そんな景色を見ながら島へと向かった
ミスターレッド
レッドは体を思い切り伸ばしながら深呼吸をする
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
検問員
検問員
検問員
検問員が船から降りた人々に丁寧に説明する
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
脳裏に様々な労働の記憶が蘇る
思い出すのさえも憚られる様な記憶だ
でもきっと今は…………
2人は地面に落ちた葉を踏み歩く
街への道を辿った
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドは目を見開き、そのまま硬直する
ルカ
ルカ
目の前に広がっていた景色は、1ヶ月前に見た景色とは全く違う様に感じられた
ピリついていて、焦燥感漂う様な雰囲気は全く感じられない
行き交う人々の表情は生気を取り戻している様に感じられた
人々はそれぞれ街の復興へと勤しんでいる
レッドは周囲をキョロキョロと見回してみる
中級兵らしき人間は目に映らなかった
ミスターレッド
ルカ
2人はただ呆然と立っていた
そんな2人の姿に気がついた1人の老人が此方へ近づいて来る
老人
ミスターレッド
ミスターレッド
老人
老人
ここで知っていると言えば話が長くなりそうなので、レッドは黙っている事にした
老人
老人
老人
老人
老人
老人
老人
老人
老人
老人
老人
ミスターレッド
老人
老人
老人
老人
老人
老人
老人
ミスターレッド
ミスターレッド
老人
老人
老人
老人
老人と会話している間も、人々は忙しなく行き交って行く
老人
老人
老人
老人
老人
老人
老人
老人
老人はヒラヒラと手を振りながら去って行った
改めて行き交う人々の顔を見てみる
皆、活気に溢れた表情をしていた
ルカ
ルカ
家の修復作業をする男
その男に道具を次々と渡す少年
食糧の入った箱を運ぶ女性
その女性の箱を数個持ち、手伝う男性
人々は前を向き続けている
いつかの未来の為に
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
アマラの家がある森へ、足を運び込む
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
小鳥の囀りが辺りに響く
森の池の水面には葉や、木から落ちた色とりどりに花が浮かんでいた
池の先に、一つの小屋の屋根が顔を覗かせている
ミスターレッド
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
小屋の茶色い扉が目前まで迫っていた
コンコンコンコン
ミスターレッド
ミスターレッド
ドアをノックし、小屋の中へと語りかけてみる
ルカ
返事は無い
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
あの時、アマラの居た場所には沢山の中級兵がなだれ込んできた
心の中が騒めく
もしかしたら………アマラも…
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ルカ
〜ご来客のお客様へ〜 ごっめんね〜?今ワタクシアマラ、不在でございます〜!!!! 街での復興作業、子ども達への学校の授業で忙しくテ(^^; ご用事ならまた後日 んじゃ、さよならバイバイまた今度
プレートの隅には謎の生命体が描かれている
よく見たらアマラの様な姿をしている!様に見えた
ミスターレッド
プレートを見た瞬間、心の緊張は解け安堵した
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ルカは少し苦笑した
でもどこか安堵した様な表情を見せていた
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドとルカはアマラの小屋を後にした
そして再び、森の奥へと歩き始めた
ソウヤの住んでいた小屋の近く
ソウヤを眠らせたあの場所に辿り着いた
ミスターレッド
きっと地面の下で眠っている彼に語り掛ける
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドは空を見上げる
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドとルカは目を瞑り、手を合わせた
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
木々の木漏れ日を浴びながら歩く
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ミスターレッド
花畑
そこには沢山の花弁が風に乗せられて舞っている
花を踏まぬ様、慎重に進む
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカ
地面に咲く花のほのかな甘い香りが風に吹かれて漂っている
ルカは一輪の花を丁寧に摘み上げる
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ルカは花に触れながら思い出を語る
ルカ
ルカは風に吹かれながら目を瞑る
ルカ
ルカ
ルカは黙って花畑を見渡している
ルカ
ルカ
ルカは手に持っていた花を風に任せ、優しく落とす
ルカ
ルカ
ルカは空を見上げる
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ルカは少し微笑む
その後すぐに、ルカは少し寂しそうな笑顔を浮かべる
ルカ
ルカ
ルカはガバッと顔を上げる
ルカ
ルカ
ルカ
ルカ
ルカは満面の笑みを浮かべた
ミスターレッド
ミスターレッド
ルカ
ビュゴオオオオオオ……………
ルカ
突然強風が吹く
花びらが物凄い勢いで舞っていく
その中に混じる様に一つの帽子が飛ばされていく
ルカ
ルカが吹かれて行った帽子を凝視する
ルカ
ルカは帽子が飛ばされ来た方向へ目を向ける
ルカが目を見開いた
ルカは帽子が吹かれて来た方向へと走り出す
ミスターレッド
レッドはルカの走って行った方向へ目を向ける
ミスターレッド
レッドは優しく微笑んだ
ミスターレッド
レッドは体を伸ばす
ミスターレッド
ミスターレッド
レッドはルカの走り去って行った方向へ目を向ける
人々はは再び未来へと動き出す
一度は囚われた過去を抜け出し、再び未来へと歩み出す
彼らはもう、過去を振り返らない
彼らは未来だけを見据え続ける
ミスターレッド
レッドは一言そう呟いて、ルカとは逆方向へと歩き出した
Escape from the past