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『イレギュラーマン』に助けてもらった日から一ヶ月、その間に私は何度も『イレギュラー』に襲われ...
そのたびに『イレギュラーマン』に助けてもらった。
街角
ばけもの
優奈
優奈
優奈
イレギュラーマン
ばけもの
『イレギュラーマン』は私が「助けて!!イレギュラーマン!!」と叫んだら必ず助けに来てくれた。
イレギュラーマン
ばけもの
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマン
イレギュラーマン
優奈
優奈
イレギュラーマン
優奈
優奈
イレギュラーマン
私は『イレギュラー』に襲われた時、どうすることも出来ない。
そんな自分に少々焦りを感じていた。
玲奈
優奈
優奈
玲奈
玲奈
この子は草刈玲奈。私のクラスメイトで同じバドミントン部。
玲奈
優奈
急いで席を立ち、荷物を持ち上げようとするが、足元が狂い、玲奈ちゃんの方に倒れてしまった。
玲奈ちゃんが私を受け止める。
玲奈
玲奈
優奈
優奈
玲奈
ここ最近、変なこと続きであまり休めていなかった。
私は玲奈ちゃんから離れ、背筋をぴんと張り、両腕を上に挙げる。
優奈
玲奈
優奈
私は玲奈ちゃんに廊下まで押し出された。
その時、ふと左の方を見ると...
イレギュラーマン
優奈
玲奈
優奈
イレギュラーマン
私が「イレギュラーマンさん」と言おうとすると、イレギュラーマンさんに口を塞がれた。
イレギュラーマン
玲奈
優奈
私は口を塞がれたまま、イレギュラーマンさんに連れ去られた。
裏庭
イレギュラーマン
イレギュラーマン
イレギュラーマンさんの手がようやく私の口から離れる。
優奈
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマンさんはいつもと格好が変わっていた。
うちの学校の制服を着ていたのだ。
優奈
イレギュラーマン
イレギュラーマン
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマン
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマンさんがよくわからないポーズをしたと同時に、イレギュラーマンさんの体が輝き始める。
優奈
凛
凛
優奈
優奈
目を開けると、そこにはイレギュラーマンさんの面影が一切ない普通の女の子がいた。
優奈
凛
優奈
凛
凛
凛
優奈
優奈
凛
優奈
凛
優奈
凛
イレギュラーマンさん...もとい『江島凛』さんはグラウンドの方へ駆けていった。
私もそれを追いかける。
優奈
グラウンド
女子生徒
男子生徒
優奈
私たちが到着した時にはもうグラウンドは大パニックになっていた。
ばけもの
優奈
優奈
凛
優奈
凛
優奈
凛
凛
優奈
ばけもの
優奈
バケモノが逃げ惑う生徒の群れに突っ込んでいく。
凛
凛
男性教員
プシュウウウウウウ!
先生が生徒とバケモノの間に躍り出て、消火器をバケモノに向かって放つ。
ばけもの
男性教員
優奈
凛
優奈
先生の足止めのおかげで私たちはグラウンドにいた生徒を全員避難させることに成功した。
優奈
凛
男性教員
凛
ばけもの
男性教員
優奈
バケモノの一撃で先生は遠くに吹き飛ばされた。
凛
凛
優奈
優奈
凛
優奈
凛
凛
優奈
ばけもの
凛
優奈
凛
ばけもの
優奈
優奈
ばけもの
優奈
優奈
バケモノの足元にさっき先生が使っていた消火器が落ちている。
優奈
私はバケモノの攻撃をスライディングでかわし、消火器をその手で掴む。
優奈
プシュウウウウウウ!
ばけもの
優奈
凛
優奈
凛
優奈
凛
ばけもの
バケモノは消火器に怯んでいる。
凛
凛
凛さんは拳を振りかぶり、バケモノに飛びかかる。
凛
...が、ただの平面で躓いて頭から逝ってしまった。
優奈
そうこうしているうちに、消火器の中身が空っぽになってしまった。
バケモノがこちらににじりよる。
ばけもの
今度こそ、本当に終わった...
あーまた走馬灯が...
イレギュラーマン
優奈
強烈な一撃によってバケモノが吹き飛ぶ。
真紅のマント、熱く燃えるが如き髪色、全てを飲み込む漆黒色の体。
その名を...
優奈
イレギュラーマン
優奈
優奈
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマン
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマン
イレギュラーマン
優奈
ばけもの
バケモノが立ち上がる。
イレギュラーマン
イレギュラーマン
ばけもの
目がくらむほどの鋭い光があたりを覆い尽くし、思わず目を細める。
イレギュラーマン
目を開けると、首が吹き飛んだバケモノの死体が横たわっていた。
優奈
優奈
下半身の力が抜けていくのを感じた。
...また私は見ていることしか出来なかった。
どんなに抗えたとしても、それはイレギュラーマンさんに助けてもらうためのお膳立てに過ぎない。
このままじゃ絶対にダメだ。
優奈
ばけもの
優奈
先ほど倒したはずのバケモノが再び立ち上がっていた。
優奈
イレギュラーマン
ばけもの
イレギュラーマン
優奈
ばけもの
イレギュラーマン
イレギュラーマン
ばけもの
ばけもの
ばけもの
イレギュラーマン
ばけもの
イレギュラーマン
優奈
私はぺたんと地面に座り込む。
私はイレギュラーマンさんが戦う背中姿をただ眺めることしか出来なかった。
何も出来ない自分に嫌気が差す。
こんなに近くで戦っている。
こんなに近くで戦ってくれているのに、
自分の心臓の音しか聞こえないのはどうして?
一生脳裏に焼き付く。
一生脳裏に焼き付いてしまいそうな光景が広がっているのに、
何も見れないのはどうして?
あぁそうだ。
私って...
男性教員
え?
男性教員
この声...。
男性教員
優奈
私は今何をっ
優奈
敵の目の前で私は、周りが見えなくなるほどの考え事を...!?
男性教員
男性教員
男性教員
優奈
まだ諦めちゃダメだ...!
私たちが出来ること、それは...!
優奈
男性教員
男性教員
何かあのバケモノを不死身たらしめるものがあるはずだ。
優奈
ふと目に入った赤色の筒状のもの。消火器だ。
優奈
消火器には『炭酸ガス消火器』と書いてある。
優奈
優奈
男性教員
優奈
男性教員
優奈
優奈
私はイレギュラーマンさんに向かって叫ぶ。
優奈
優奈
イレギュラーマン
イレギュラーマン
イレギュラーマン
イレギュラーマンさんは体が膨らむほど大きく息を吸い込み、ものすごい勢いで吐き出した。
ばけもの
優奈
ばけもの
イレギュラーマン
イレギュラーブレスをまともに食らったバケモノは、たまらず校舎の壁をよじ登り、逃げていく。
イレギュラーマン
イレギュラーマン
そうイレギュラーマンさんが呟くと、地面をえぐるほど踏み切って、校舎の屋上まで飛び上がった。
イレギュラーマン
...なんてことはできず、イレギュラーマンさんは膝をついてしまった。
イレギュラーマン
優奈
イレギュラーマン
屋上
イレギュラーマン
イレギュラーマン
私は辺りを見渡す。
イレギュラーマン
玲奈
ばけもの
イレギュラーマン
そこには、イレギュラーに拘束され、今にも襲われそうな優奈ちゃんのお友達がいた。
ばけもの
イレギュラーマン
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