刑務所物語

犯罪者のおんりーを抜いて11人を、おらふくんにトランスで連れてきてもらって

おんりーとベイルがいるだろう場所に来た

みんなで少しずつ進んでいく

おんりーやベイルの気配が近くなっているのを感じる

近づくにつれルザクくんとぼんさんの顔色が悪くなっていく

気配を読む力が高い二人だ

ルザクくんとぼんさんは目を合わせる

2人とも震え出す

目に薄く涙を浮かべて 縋るようにして小さく呟く

ルザクくんの言葉に空気が固まる

みんな目を見開いて驚愕の表情を浮かべる

ぼんさんが鼓舞するとめんは顔をくしゃっとしながら返事をする

固まったままなのは おらふくんとネコおじ

2人とも、言われたことが信じれないかのように顔が真っ青

それでも、進まないと

助けられるものも、 助けられなくなってしまうから

少し開けた場所に出る時、ルザクくんが身構えた

そう呟いて先を見た

その、先には…

おんりーが、倒れていた

ベイルは狼狽しながら ルザクくんを相手する

ルザクくんは一人で ベイルと戦うが

ルザクくんは頑張って鍛えた 短期間でありえないほど強くなった

それに加えてベイルが 狼狽しているのが効いているんだろう

ルザクくんはきっと自分がすぐにおんりーちゃんを見に行きたいだろう

急いで おんりーに近づくと

見るからにボロボロで 肌はありえないくらい真っ白だった

雨栗さんがおんりーの脈を確認する

雨栗さんの言葉にみんなが震え涙を浮かべる

おらふくんはポロポロと涙を流す

みんな信じれないと言う顔をしている

サンダーが試してみてくれる 柔らかい光がおんりーを包むがおんりーは起きない

ネコおじは辛そうに呟く

いや、みんなだ みんな辛いんだ

その言葉にざわざわと高揚感が胸を走る まだ確証がないからわからない、だけど！

その途端、おんりーの顔に生気が戻ったように感じた

ドクン、とおんりーの心臓が動きを再開した そんな気がした

僕は脈を確認する

みんなが喜ぶ

僕は鍛錬したんだ

きっとあの期間は、誰よりも

隙を見て攻撃

馬鹿正直に目の前から攻めるなんてことはしない

また、壊されないように

もう、逃げることはないように

こちらに飛んでくる攻撃を避ける

右、上、お腹…！

拳に体重を乗せながら

致命傷は避けつつ当てる…！！！

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