○○と真一郎くんは付き合っていました。
○○
私は昨夜、最愛の人を亡くした
○○
私の1番の心の拠り所であり、大好きな人。
○○
その人の名は、「佐野真一郎」
○○
学校でいじめを受けていた時に1番最初に気づいてくれたのも、相談に乗ってくれたのも真一郎だった
○○
真一郎は、私に「生きる意味」をくれたんだ
○○
けどもう居ない。
○○
そんな私に、生きる意味なんでないんだ。
○○
今日も学校へ来たけれど真一郎の事で頭がいっぱいだった
○○
真一郎が居ない世界なんてつまんない
○○
だからここで私は死んで、真一郎の所へいく。
○○
こんなに夕日が綺麗な日に死ねるなんて、幸せだな
マイキー
なぁみんな、今日夕日綺麗だな
ドラケン
だな
三ツ谷
確かにな
マイキー
屋上まで見に行こ!
三ツ谷
ちょっとだけな
場地
おれペヤングもってく
千冬
場地さん!半分ください!
場地
いいぞ、千冬ぅ
場地
半分コな?
千冬
はい!
武道
じゃあ行きましょう!
三ツ谷
あれ、誰かいねぇか?
○○
こんなに夕日が綺麗な日に死ねるなんて、幸せだな
ドラケン
おい、死のうとしてるぞ?
マイキー
(どっかで見たことあるような?)
三ツ谷
止めるぞ!
ドラケン
おい、
○○
?!え、もしかして聞いてました?
三ツ谷
あぁ、
三ツ谷
なんで死のうとしてるんだ?
三ツ谷
なんでも聞くから、話な
○○
あなた達には関係ないじゃないですか
○○
私が死にたいって思ったんです
○○
もう楽にさせてください。
マイキー
あ、
ドラケン
なんだマイキー
マイキー
もしかして、兄貴の彼女?
マイキー
おれ、佐野万次郎
○○
佐野って、真一郎の?
○○
そうです。私、真一郎の彼女です。
○○
もしかして、真一郎の弟さんですか?
マイキー
そうだ
マイキー
兄貴さ、彼女できたって喜んでたぜ
マイキー
それで、可愛いだろ?って俺に写真見せてきたんだ
○○
真一郎……
マイキー
どうせ兄貴が死んだから私も死ぬとか思ってんだろ?
マイキー
それは違う
○○
うるさいっ!
○○
真一郎が居なくなった今、私は生きる意味なんてない
○○
真一郎が生きる意味を私にくれた
○○
「佐野真一郎」という存在が私の生きる意味だった
○○
けどもう居ない
○○
私の生きる意味はなくなったんだよ
三ツ谷
どうしてそんな事を言う
三ツ谷
真一郎くんもきっとお前には死んで欲しくないはずだ
三ツ谷
きっとじゃない、絶対
○○
あなた達に何がわかるの?
○○
私はいじめられてた
○○
すごく孤独だった
○○
それを救ってくれたのは真一郎だったんだよ
○○
いつも相談に乗ってくれた
○○
真一郎、帰ってきてよ……
武道
辛いのは分かります、凄く
武道
けど、ここで死ぬのは違います
武道
僕にも大好きな人がいるんですよ
武道
彼女が例え、死んでしまったって
武道
僕は彼女の分幸せになって長く生きるって誓います
武道
だって、彼女は僕が死ぬことを望んでいないから
武道
幸せになって欲しいと思ってくれているから
武道
そう、信じられるから
三ツ谷
泣きたい時は好きなだけ泣けばいい
三ツ谷
頼ればいい
三ツ谷
今日から俺らが、真一郎くんの代わりになる。
千冬
いつでも頼ってくださいよ!
場地
俺ら、ちゃんと強いから
○○
みなさん、ありがとうございます
ドラケン
名前は?
○○
○○です。
マイキー
俺のことはマイキーって呼んで
ドラケン
おれは龍宮寺 堅
ドラケン
ドラケンってよべ
三ツ谷
俺三ツ谷 隆
場地
場地 圭介
千冬
松野 千冬っす!
武道
花垣 武道です!
三ツ谷
いいか?これからは俺たちが○○の仲間だ
三ツ谷
絶対自殺なんて考えるな
三ツ谷
真一郎くんの分、幸せに生きろ
○○
うん、、
○○
間違ってたね、私
○○
真一郎、真一郎の分も幸せになって、真一郎の分生きてそっち行くから
○○
ヨボヨボのおばちゃんになったらそっち行くから
○○
だから、待っててね
○○
私がそっちいった時はいつものあの笑顔で迎えてね
真一郎
あぁ、待ってるよ
真一郎
けど、絶対幸せになってからこっち来るんだぞ
真一郎
俺はいつでも○○の事見守ってっから
真一郎
こっちに来たら、笑顔で迎えてやるよ
○○
え……?!
ドラケン
あ?どうした?
○○
いま、声が
武道
きっと○○さんの近くで、真一郎くんが守ってくれてるんですよ
○○
そうなんだね、真一郎
○○
幸せになってそっち行くから、待っててね
マイキー
(兄貴、兄貴はやっぱりみんなにとってすごく大切な人だったんだね)
〜END〜