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こんにちは〜!

どーも、もちちーずです。

お久しぶりです!

えーと、

またお話を書こうと思います!

今回は、いつもよりは平和?な気がします笑

死ネタが多かったので、、

あ、それと

今回は、腐、、、です

三ツ谷くんです、、

BLが苦手な方は逃げてください笑

いっぱいに息を吸う。

会場内のざわめきが納まる。

ざわめき立てていた血液も穏やかに流れる。

メロディー達が脳内を走り回る。

それを捕まえるように鍵盤の上を指が駆け回る。

今日は友人の結婚式だ。

披露宴でピアノの演奏を頼まれた。

3年前、大切な人を想って描き上げた曲を、大切な人を持った友人に贈る。

一音一音を大切に奏でる。

そして、曲はクライマックスを迎え、終わりへと向かう。

心を込めて奏でた。大切なあの人を思い出しながら。

演奏が終わると、場内は拍手に包まれた。

果たして、想いは伝わったのだろうか。

新郎席をちらりと見ると、涙ぐむ友人が居た。

友人に笑いかけ、参列者達に深々と例をする。

スタッフ

それでは、挨拶を頂きたいと思います。

大陽

あ、はい。

大陽

えー、、

大陽

ご紹介に上がりました通り、ピアニストの間宮大陽です。

大陽

っと、、

大陽

新郎新婦様及びご親族の皆様、本日はご結婚おめでとうございます。

大陽

未熟ではありますが、3年前に作曲した''薫風''を演奏させて頂きました、、。

大陽

えーと、、この曲は僕自身、大切な人を想って描いた曲で、

大陽

これからのお二人の1日1日を思いながら、演奏しました。

大陽

本日は本当にご結婚おめでとうございます。

またしても拍手が巻き起こり、参列者達が口々に言葉を交わしている。

その様子をしばらく眺めていた。

その中に、じっとこちらを見つめている1人が居た。

目が合った瞬間、時間が止まった。

鼓動がこれまでにないほど速まり、血液が騒ぎ立てた。

そこに居たのは、3年前に消息を経った大切な人だった。

いや、大切だった人だ。

別れを告げられたのは突然だった。

あれは3年前の丁度同じ頃。

風が暖かくなり、夏の始まりを知らせていた。

2人で住んでいたあの部屋の間取り、家具の色や形まで鮮明に覚えている。

大陽

どうしたの、かしこまっちゃって。

三ツ谷 隆

、、、

彼の考えていることなど前から薄々気が付いていた。

2人とも、こうするのが正解だとわかっていたのかもしれない。

大陽

、、、

大陽

っなーんて、、

大陽

分かってるよ。

三ツ谷 隆

っ、、、

大陽

別れ話、、でしょ

三ツ谷 隆

、、!

三ツ谷 隆

うん、、、

三ツ谷 隆

大陽、、

三ツ谷 隆

こうするしか、、

三ツ谷 隆

ないんだ、、

三ツ谷 隆

ごめん、、

三ツ谷 隆

別れ、、、よう、、

大陽

なんで、、、?

大陽

なんとなく、こうなることは分かってたけど、、、

大陽

理由が、、分かんないよ、、

大陽

指輪まで買ったのに、、、

大陽

どう、、して、、

大陽

分かんないよ、、分かんないってば、、

三ツ谷 隆

ごめん、、

大陽

そんなに僕らすれ違ってた、、?

大陽

最近のたかちゃん、、変だよ、、

三ツ谷 隆

、、、

大陽

嘘って言ってよ、、

大陽

いつもみたいに、冗談だよって、、

大陽

笑って、、よ、、

三ツ谷 隆

ごめん、、な、、たい、、よ、、

大陽

ごめんって、、

大陽

なんでお前が泣くんだよ、、

これが円満だと、頭ではわかっていたはずなのに、受け入れたくない自分が残っている。

その残骸はこれほどまで膨れ上がっていたのか、と言葉にして初めて気がつく。

大陽

もう、、ほんとに、、

大陽

さよならなんだね、、

大陽

これは、、返すよ。

そう言って、左手の薬指にはめた指輪を外した。

対して重くもないのに、まるで臓器の一部が無くなったような虚無感が襲い、その分体が軽くなったように感じた。

大陽

俺が出てくよ、、

大陽

荷物は、後で取りに来るね。

大陽

、、、

三ツ谷 隆

大陽、、

大陽

今までありがとう

大陽

さよなら。

綺麗に笑えたかどうかは、彼しか知らない。

昔に想いを馳せていると、あっという間に式は終わった。

話しかけるなら今だと思った。

3年たっても彼はあまり変わっていなかった。

変わったのは自分だけか、と自身に悪態をつく。

周りを見渡した。

大陽

キョロキョロ

ドンッ

誰かにぶつかった。

??

大陽

すいまs、、、

大陽

、、、!!

大陽

たか、、ちゃん、、?

三ツ谷 隆

、、、、。

三ツ谷 隆

久しぶり、、だな。

三ツ谷 隆

驚いたよ、、

大陽

うん。

大陽

元気に、、してた、、?

三ツ谷 隆

まぁ、、

三ツ谷 隆

そっちは?

三ツ谷 隆

頑張ってるみたいだな、、^^

大陽

僕には、、ピアノしかないから、、

彼はあの頃と同じ笑顔を見せた。

少し困ったような、暖かい笑顔。

懐かしくて愛おしくて、涙が溢れた。

大陽

たかちゃん、、僕、、

三ツ谷 隆

、、、

三ツ谷 隆

じゃあ、これで、、

三ツ谷 隆

帰るよ、、´`

大陽

待って、、、ねぇ、、

彼は振り向くことも無く、去っていく。

その背中が段々小さくなっていく。

目の前がぼやけている。

その瞬間、

頭に強い衝撃が走った。

耳鳴りが酷くなり、意識が遠のく。

大陽

たか、、ちゃん、、

大陽

待っ、、t、、、

その場に倒れ込んだ。

バタバタと駆けつける音と共に、彼の声が聞こえたのは気の所為だろうか。

さて、

第1話終了です!!

読んでくださってありがとうございます😊

1話目からゴリゴリに切なくて申し訳ない、、笑

今回はあまり長編にはならない予定ですが、

よろしくお願いします!!

次回はもっとキュンキュンがあるかも、、?

お楽しみに!

この作品はいかがでしたか?

150

コメント

2

ユーザー

あらやだ笑 コメントありがとうございます!!

ユーザー

もちちーずさん、僕の臓器鷲掴みしてますね?! そんくらい、僕の性癖にブッ刺さってるんですが…。

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