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それは少し不思議で、寂しい
とある昔のお話
大きな声を出され、思わず振り返る
ダーク
会った覚えが無いのか、それとも会った事がないのか
どちらにせよ前に立っている少年の記憶は俺には無かった
ぺいんと
ダーク
ダーク
ダーク
簡単に自己紹介を終えた
すると少年は俺の方へ近ずきこう言った
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
少年の手にはキラキラと輝いた宝石がついたブレスレットがあった
価値が高そうで心に重みがある為出来る事なら受け取りたくない
だが相手は幼い少年
受け取らなかったら落ち込んでしまうだろうと思い俺は受け取った
ダーク
ダーク
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
少しの雑談を終えて、少年は俺の方を見つめていた
少年の目線の先は俺が身に付けていたネックレスだった
ダーク
ぺいんと
ぺいんと
これは母さんから貰ったものだ
「このネックレスがあなたを守ってくれる」 と言われ貰ったものだ
あげたい気持ちは山々だが、これをくれた母さんはもうこの世には居ない
なので大切に持っておきたいのだ
ダーク
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
そう言って少年は走って行ってしまった
一緒だったけど、何故かとても綺麗な時間を過ごせた気がする
ダーク
そう言いながら俺も立ち去るのだった
次の日、俺はまたここに足を運んでいた
理由は勿論、あの少年、ぺいんとに会う為だ
花を見ながら待っていると、その少年が現れた
ぺいんと
ぺいんと
ダーク
ぺいんと
ダーク
ぺいんと
俺もちょうど別のところに移動したかったのでタイミングが良かった
ダーク
別の所と言ってもあまり良い場所を知らない俺は行く宛てが無かった
ここら辺の地形は把握してるが、絶景の場所は知らない為、少し困っていた
ぺいんと
ぺいんと
ダーク
自然がある所
ここら辺は大体自然が多いので少し迷ったが、とりあえず山に行く事にした
ダーク
ぺいんと
山に入り、遭難しない程度に移動した
水辺なら遊びやすいしここで俺達は足を止めた
ぺいんと
ダーク
ぺいんと
ダーク
そして俺達は遊んだ
特にハプニングも起こっていなかったし、次から遊ぶ時ここにしてもいいなと思いながら俺は遊んだ
ダーク
遊んでいると時が早く進むものだ
俺は暗くなり過ぎるとぺいんとの親が怒ってしまうと思い、ぺいんとを呼んだ
ダーク
ぺいんと
ダーク
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんとは暗い表情を浮かべた
と思ったら一気に明るい顔をして俺に向かってこう言った
ぺいんと
ダーク
ぺいんと
ダーク
正直山は危ないのであまり道案内はしてもらいたくない
そう思いぺいんとの顔を見るとキラキラと輝いていた
ダーク
悲しませるのもあれなので、道案内をお願いした
道を間違えていても、俺が教えてやれば良いだろうと思い付いて行った
少々道を間違えた所があったが、なんとか整備された山道に戻る事ができた
ダーク
目の前には1つの看板が置いてあり、その文字を読んだ
ダーク
ダーク
そして俺は落石に警戒しながらも山道を進んだ
もうすぐで山を出られると思ったのか、俺は安心した
するとぺいんとがこう言いながら走って行った
ぺいんと
ダーク
そう言い俺は後を追いかけた
ゴトッ…
嫌な音が聞こえた
俺は音が聞こえたのと同時に上を見上げる
ダーク
上からは人の頭ぐらいの石が落ちてきており、ぺいんとに向かって加速している
俺は必死にぺいんとを追いかけた
ぺいんと
ぺいんとに当たるか当たらないかの所で背中を押した
ぺいんとは勢いよく前へと転んだ
そして落石は
俺に当たっていた
ゴンッ…
鈍い音と共に落石は地面に落ち、俺は倒れ込んだ
ぺいんと
ぺいんとは俺を見た瞬間目を見開いて固まった
固まりながらも、目からは涙を流していた
ダーク
そう呼ぶとぺいんとは思い出したかのように立ち上がり、俺の元へ駆けつけた
ぺいんと
涙か、意識が朦朧としているのか
ぺいんとの姿はぼやけていて、声は遠くから聞こえる
最期の力を振り絞って俺はぺいんとに話しかける
ダーク
ぺいんと
ぺいんと
俺は遮るように話し続ける
ダーク
ダーク
そう言って手に握っていたネックレスをぺいんとに渡す
ぺいんとはネックレスを受け取り、握っている
ぺいんと
ダーク
''死ぬ''と言うよりも''空に逝く''の方がぺいんとには刺激が少ないだろう
そんな事を考えながら話し続ける
ダーク
ダーク
ダーク
ぺいんとは何かを察した様な顔をした
ぺいんと
ダーク
ダーク
そう言うとぺいんとは更に悲しい顔をして涙を流した
ぺいんと
ぺいんと
ダーク
そう言って目を閉じた
最期は望んだ方法では無かったけどぺいんとの為になったのならそれはそれで良いのでは無いか
早く来て欲しくないけど待ってるぞ
ぺいんと
かめりんご
かめりんご
かめりんご
かめりんご