黄昏時。
夕焼けで薄暗い中、景色が黄金色に輝く。
それなりに栄えているこの街には、 依頼された殆どのことは何でもこなすので、"何でも屋"と呼ばれている 探偵事務所かある。
その事務所のオフィスに明かりがつくのは、いつも黄昏時。
何でも屋、こと探偵事務所の探偵は、たった二人だけ。
しかし探偵二人は、しばしば警察から難事件の解決も依頼されるほどの頭脳を持つ。
今日も二人の探偵は、依頼のために各地へと足を運ぶ__。
出雲 治
月見 晴翔
出雲 治
出雲 治
月見 晴翔
月見 晴翔
机に積まれた資料などを整理しているのは、事務所の責任者、月見晴翔。
そして、それを横で眺めている男は月見の相方であり助手、出雲治。
出雲が事務所に来たところで殆ど仕事に手をつけないのは、いつもの事。
出雲 治
出雲 治
月見 晴翔
月見 晴翔
リリリン、リリリン
事務所の電話が鳴る。
出雲 治
月見 晴翔
月見 晴翔
出雲 治
出雲 治
出雲 治
出雲 治
出雲 治
出雲 治
出雲 治
出雲 治
月見 晴翔
月見 晴翔
月見 晴翔
出雲 治
月見 晴翔
出雲 治
月見 晴翔
出雲 治
月見 晴翔
言葉を交わしながら、二人はタクシーに揺られる。
今向かっているのは、事務所からそれほど遠くない山の麓にある小屋。
直ぐに、と言ってしまったからには、十分程度で着きたいところであった。
月見 晴翔
月見 晴翔
出雲 治
月見 晴翔
月見 晴翔
出雲 治
月見 晴翔
と、ここでタクシーが止まる。
どうやらもう目的地へ着いたようで、金を払ってタクシーから降りる。
そこから、事件現場である山小屋へと足を向けた。
出雲 治
山小屋には何やら、首を鋭利な物で刺されたように首から血を大量に流す女の姿があった。
月見 晴翔
月見 晴翔
ぶっきらぼうに月見が言う。
その言葉を聞いた刑事は少しむっとして、強く反論した。
刑事
刑事
出雲 治
出雲 治
出雲 治
出雲は刑事を莫迦にしたようにくすくすと笑う。
刑事は黙ってはいるものの、その出雲の様子に腹を立てずには居られないようだ。
その横で、月見だけは真剣に考えていた。
不自然な程に暖かい部屋の中で。
月見 晴翔
月見 晴翔
刑事ははっ、と驚いて急いで胸ポケットから手帳を取り出した。
刑事
被害者である女性は32歳独身、会社勤めで趣味は登山であるという。
ここの管理人によれば、女性はしばしばこの山小屋を利用していたそう。
月見 晴翔
刑事
出雲 治
出雲 治
月見 晴翔
月見 晴翔
刑事
出雲 治
月見 晴翔
刑事
出雲 治
刑事
刑事
刑事
月見 晴翔
刑事
刑事
出雲 治
月見 晴翔
刑事
刑事
月見 晴翔
月見 晴翔
出雲 治
刑事
刑事
女性の死亡時刻はおおよそ午前7時。
死因は鋭利な物で首を刺された事による大量の出血だが、その凶器は未だ発見されていない。
刑事
刑事
月見 晴翔
月見 晴翔
月見 晴翔
出雲 治
刑事
ガラ、とよく陽が入りそうな東向きの窓を開けて外を見回すと、薄ら積もった、殆ど足跡もない雪ばかり。 今日一日、雪が積もる程気温が低かったからか氷柱ができていた。
更には足跡といっても、ここに来るまでに月見と出雲がつけた足跡だけだった。
出雲 治
出雲 治
出雲 治
刑事
刑事
月見 晴翔
月見 晴翔
月見は全く不思議だと言わんばかりに目を伏せる。
その様子に刑事も溜息をつく。
刑事
出雲 治
刑事
刑事
月見 晴翔
ぴり、とその場の空気が一変した。
月見 晴翔
月見は問い詰めるように聞いた。
"何故そんな重要な事を早く言わなかったのか"とでも言うように。
刑事
刑事
刑事
刑事
その話を聞き終わる前に、月見は冷蔵庫のある入口付近へと急ぎ足で向かった。
月見 晴翔
出雲 治
月見 晴翔
出雲 治
出雲 治
月見 晴翔
刑事
__[解決編]に続く
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