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あなた
昼休みに飲み物を買いに来た及川は、自動販売機にお金を入れながら声のする方を見る。
及川
そこには、クラスメイトの○○が財布を持って立っていた。 及川は笑顔でひらひらと手振りながら挨拶をし、ボタンを押し紙パックの飲み物を取る。 そして、どうぞと言わんばかりの手の動きをし○○に自動販売機の前を空ける。
あなた
及川の一連の動きを見ながら、○○は少し冷めた視線を向ける。
及川
あなた
エェー!と笑って飲み物にストローを差す及川を横目に○○も紙パックの飲み物を取り出す。 そして及川に向き直す。
及川がストローに口をつけたときに、○○がまっすぐに自分を見ているのに気がつき、飲みながら視線を合わせる。
あなた
及川
及川は勢い良く口に含んだ飲み物を吹き出した。もちろん、○○にはかからないように咄嗟に顔を背けた。 そして咽せながら口元を拭う。
及川
○○の口から予想外の言葉を聞いて、動揺が隠せず少し早口になっていた。
及川
あなた
及川の動揺をスルーしながら○○は淡々に話始める。
あなた
あなた
あなた
及川
あなた
あなた
及川
自分は自他ともに認めるイケメンで、モテるのを自覚している及川は最初こそ○○の言葉を黙って聞いていたが、思わずツッコんでしまった。
あなた
あなた
及川のツッコミをスルーし話を続ける○○。
及川
流石に後半のはダメでしょ!と思い声が少し大きくなる。
あなた
及川
及川は頭を抱えながら気持ちを落ち着かせようと視線をさげたとき、○○の手の中にある紙パックの飲み物が少しだけ形を崩してるのに気がついた。出てくるときにできた凹みではなかった。
及川
告白すときは勇気がいるし力が入ってしまうものと、及川は思い出した。
あなた
及川の反応に思わず笑ってしまった○○に視線を戻す及川。
あなた
笑顔でそう言う○○に、及川はドキッとした。
あなた
及川は今までの彼女との関わりを思い出していた。 普通に会話はするが、自分に好意があると感じたことは一度もなかった。 自分に好意がある人はすぐに分かる。だけど、○○は自分に興味が無いという態度だった。 いくら目があったら俺の事好きだな!と勘違いするお年頃でも、○○は男子にそういう勘違いをさせる隙が無かったのだ。
あなた
柔らかい表情でそう言う○○から目が離せなかった。
あなた
及川
あなた
及川
心が持っていかれるというのはこういう事か、と思いながら及川は○○の飲み物を持っている方の手に触れる
及川
end
最後まで読んで頂きありがとうございます。 どうしても、彼氏になってほしいって告白したかったのと、及川にえ、ここで!?って言って欲しかったんです。 及川さんは可愛くてカッコ良くて なんて罪深いんだろうと思います 2022/11/09