⚠誤字注意 ⚠これはサイドストーリーです
不屈のアイドル魂 サイドストーリー後編
宮益坂女子学園 2年D組
愛莉
えっと、このXに3を代入して、こっちに⋯⋯
愛莉
(んー、この応用問題。ちょっと難しいわね⋯⋯)
雫
⋯⋯⋯⋯
愛莉
(ん?ペンを置いてる⋯⋯?もしや、もう解き終わったってこと!?)
愛莉
(わたしも急いで解かなきゃ!)
教師
じゃあ、この問題を⋯⋯桃井さん。前に出て解いてみてください
愛莉
は、はい!
キーンコーンカーンコーン
授業後
愛莉
ふぅ⋯⋯自信なかったけど、正解でよかった
愛莉
(そういえば雫はあの問題、解けたのかしら?)
愛莉
って、アンタ何これ!
雫
え?何って?
愛莉
ノートに問題文しか書いてないじゃない!
愛莉
解いたような感じもないし⋯⋯。黒板の正解の式も写してないじゃないの
雫
その、問題がよくわからなくて⋯⋯
愛莉
あのねぇ、わからなくても板書くらいノートに書いておきなさいよ。あとで見直せなくなるわよ
雫
あ、そうだね。じゃあ⋯⋯あ、消えてる
愛莉
まったく⋯⋯ほら、わたしのノート見せてあげる。早く写しちゃいなさいよ
雫
いいの?
愛莉
いいから見せてあげてるんでしょうが!
雫
ありがとう
愛莉
はいはい。さっさと写しちゃって
雫
ええ。ええと⋯⋯
愛莉
⋯⋯⋯⋯
雫
これは、こうなるから⋯⋯?
愛莉
もう、なんでいちいち手が止まるの?ただ写すだけでしょ?
雫
でも、どうしてこの式になるのかわからないままだと勉強にならないから⋯⋯
愛莉
まあ、アンタらしいけどね⋯⋯
雫
こっちがこうなって、ええと?
雫
⋯⋯あら、違うかしら?
愛莉
あーもうっ!じれったい!
雫
愛莉ちゃん?
愛莉
ここはこれとこれを当てはめればいいのよ
愛莉
で、計算していけば答えが出るってわけ
雫
あ、なるほど⋯⋯そうなるんだね
愛莉
これでわかったでしょ?じゃあ、残りの問題もさっさと写しちゃって
雫
ええ。これが、こうで⋯⋯
愛莉
⋯⋯⋯⋯
雫
ここがこう⋯⋯あら?
愛莉
⋯⋯⋯⋯
雫
⋯⋯⋯⋯
愛莉
はぁ⋯⋯もう、わかったわよ。教えてあげるから、その捨て犬みたいな目、やめてよね
雫
え⋯⋯私そんな顔、してるかしら?
愛莉
わたしにはそう見えたの!ほら、見るのはこっち、ノート!
愛莉
本当にアンタって、手が焼けるんだから